映画『8番出口』についてです。川村元気監督の作品です。
気になる結末や、途中で登場する男の子にはどのような意味がこめられていたのでしょうか。
この記事では、
「ラストシーンの意味は?」
「男の子のその後は?どうなった?」
「男の子・歩く男・8番出口の正体は?」
などについてネタバレ込みで徹底考察していきます。
原作小説との違いはどう描かれているのか・感想レビューについてもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧くださいませ。
【8番出口】主な登場人物・キャスト一覧
- 迷う男/二宮和也…主人公。地下通路で迷う男。
- 歩く男/河内大和…地下通路を歩いている謎の男。
- 男の子/浅沼成…地下通路に現れた謎の男の子。
- ある女/小松菜々…主人公の元彼女。
【8番出口】ストーリー紹介
地下鉄の改札を出て白い地下通路を歩いていく。天井には【出口8】の看板。しかしいつまでも出口に辿り着くことができない。何度もすれ違う同じ男に違和感を感じ、やがて自分が同じ通路を繰り返し歩いていることに気付く。そして壁に掲示されている、謎めいた【ご案内】を見つける。通路のどこかに【異変】があれば引き返し、なければそのまま前に進む。【1番出口】【2番出口】【3番出口】…正しければ【8番出口】に近づき、見落とすと【0番出口】に戻る。次々と現れる不可解な異変を見つけ、絶望的にループする無限回廊から抜け出すことができるのか?
引用元:映画『8番出口』公式サイト/映画『8番出口』製作委員会
【8番出口】最後の意味は?ネタバレ考察
最後のシーンの意味は、「迷う男が父親になる覚悟を決めた(赤ちゃんを助けにいった)」という意味です。
冒頭のほうで、迷う男は「赤ちゃんと母親を助けず見て見ぬフリをした自分が父親になっていいのか…」という迷いを抱えています。
つまり、迷う男は、地下通路で出会った男の子の父親になることを決めたのです。
因みに小説版では、迷う男が母親が抱いている赤ちゃんに手を差し伸べたシーンまで描写されています。
これは、彼女のお腹のなかにいる赤ちゃんに手を差し伸べたというメッセージに思えます。
【8番出口】男の子の正体は?
男の子の正体は、「迷う男の(未来の)息子」です。
ただし、“迷う男が父親にる覚悟をもてなかった世界戦の息子”ということがいえるでしょう。
なぜなら、男の子は「父親に会ったことがない」と述べているからです。
伏線として、同じ女性を見て「彼女・母親」と認識しているシーンや、お守りの「貝殻」のシーンがあります。
【8番出口】男の子はその後どうなった?ネタバレ考察
男の子は、その後「8番出口」から外へ出ました。
もし地下通路の外がひとつの世界線だとすれば、迷う男が父親になる覚悟を決めたことにより、男の子の世界が修正されるのかもしれません。
ちなみに小説版では、男の子が8番出口の階段を上っていく様子まで描写されています。
父(主人公)と息子は、地下通路でお互いを救いました。
【8番出口】歩く男の正体は?
歩く男の正体は「離婚によって、息子と離れ離れになった父親」です。
これは小説版によって描かれている部分です。
現在、問題を抱えていたため、地下通路に迷い込んだのでしょう。
【8番出口】歩く男はその後どうなった?ネタバレ考察
歩く男は、”その後も人間として認められないような生き方をしている“のだと思われます。
たとえば、異変に無関心な生き方です。
歩く男は、最後に「自分は悪くない」と呪文のように呟いて逃げていました。
男の子からの「異変あるよ」というメッセージ気づけないままだったため、おそらく実の息子に寄り添うこともできず、良い父親にはなれなそう。
「自分は悪くない」という価値観から抜け出せず、次のステージに上がれずに同じステージを生き続けるのではないでしょうか。
ある女の正体は?
ある女の正体は、迷う男の「彼氏・未来の棚」であり、男の子の「母親」です。
おそらく、その後、病院で主人公と落ち合い、赤ちゃんを産む選択をするはずです。
謎の地下通路「8番出口」とはなんだったのか?ネタバレ解説
8番出口は「人生のメタファー」です。
これは川村元気監督の見解です。
謎の地下通路では、度々異変が起こります。
わたしたちの人生も同じで、度々異変が起こります。
それに気づいて引き返すか、無関心でスルーするかによって未来は変わります。
因みに、地下通路のなかの異変は、迷い込んだ人物の過去の罪に関わっていました。
また、主人公親子のやり取りから分かるように、時空が入り乱れた場所です。
自分の罪と向き合うことができたとき、8番出口を見つけられるのではないでしょうか。
【8番出口】原作と映画の違いは?ネタバレ解説
原作はゲーム!
原作は、2023年にインディークリエイター・KOTAKE CREATE氏が手がけたゲームです。
地下通路を舞台に「異変を見つけたら引き返す」というシンプルなルールが特徴のゲームは、世界で150万ダウンロードを超えるヒットを記録。
その後、映画化・小説化によって物語性が大きく膨らみました。
小説と映画の違いは?
小説と映画のストーリーに違いはありません。※いずれも川村元気さんによる作品です。
川村元気監督曰く、両作は「双子のような存在」とのことです。
小説では、映画では語りきれない部分が、補填されています。
一例をあげると、
- 迷う男と彼女の過去になにがあったのか
- 男の子の過去になにがあったのか
- 歩く男がどのような境遇に置かれているのか
などについて知ることができます。
「映画で、この時この人はなにを考えていたんだろう?」
という疑問について、小説版を読むことで理解が深まります。
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読んだ感想として、小説のほうが情報量が多いと思いました!
【8番出口】ネタバレ感想・レビュー
とても楽しかったです。
一人称視点のカメラで映画はスタート。原作のゲームを彷彿とさせていいですね。
それに慣れたせいで、二宮和也さんを正面から撮る客観的ショットに切り替わると、しばらくはまるで自分が逆走しているような気分に笑
映画のなかの現場にいるような楽しい気分になれました。いつか最初から最後まで一人称視点の映画作品を観てみたい笑
そして、冒頭で姿が映っていない分、声に気を引かれて、二宮さんはこんなに良い声質だったのか…と驚きました。人柄というか心の豊かさというか、割と声に出ますよね。
実際同じ境遇の人がいたら、もっと細い声なのでは、なんて思いました。
二宮さんは素敵な人生歩まれてきて、当然心も素敵で、目の前にいたとしたら圧倒されるんだろうなぁ、なんて考えました。
才能も溢れています。主人公が「喘息もち」「顔色が段々良くなる」という設定など、様々なポイントで脚本協力したそうです!
この地下通路は、異変を見つけるゲームともいえるわけですが(原作がゲームなだけに)、
子どものほうが異変によく気づくの、現実を捉えているなぁ、という感想を抱きました。
子どもは目の前のことに真剣に向き合って夢中になれるけど、大人になるにつれ「効率」を意識せずにいられないように思えます。それをやることになんの意味あるのか?、と考えずにはいられない。
当然かもしれませんが。大人になるにつれ残された時間なくなるので…涙
まぁ、それが無関心の始まりなのかもしれないと思ったわけです。
ひとつ気になったのは、津波のシーン。迫力がありました。津波は様々な作品で登場しますが、実際に被害に遭われた方は、大丈夫なのかな?と気になります。
最後、二宮さん演じる迷う男の目が涙目になっていくところ、引き込まれました。
大事な決断をするとき、人は一人きりでああいう顔をしている気がします。
主人公の成長が分かりやすく、ハッピーエンドなのもいい。
終わりよければすべてよし、と言いますが、「この作品最高!」となりました。
ミステリー系の映画、そこまで多くない気がするので(ストーリー考えるの難しそう!)、嬉しかったです。
筆者は二宮さんが好きで、彼の
コメントが多くなりすみません…(照)。
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映画『8番出口』最後の意味・男の子どうなったのかネタバレ考察まとめ
今回は映画『8番出口』について徹底考察してみました。
- 最後(ラストシーン)の意味:迷う男(主人公)が父親になる覚悟を決め、電車内の赤ちゃんと母親を助けにいった。
- 男の子の正体とその後はどうなったのか:男の子は8番出口から無事に出た。迷う男の決断により、過去が書き換えられる可能性もある。
- 歩く男の正体とその後はどうなったのか:8番出口からは出られなかった。人間とは言い難い日々を生きると思われる。
- ある女の正体とその後はどうなったのか:迷う男の元彼女で、男の子の母親。その後は赤ちゃんを産む決断をすると思われる。
- 原作や小説と映画の違い:原作はゲーム。小説と映画のストーリーに差はないが、表現・情報量に差がある。
ご参考なりましたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。