『8番出口』の男の子どうなった?最後の意味は?│映画ネタバレ考察

映画『8番出口』についてです。川村元気監督の作品です。

気になる結末や、途中で登場する男の子(少年)にはどのような意味が込められていたのでしょうか。

この記事では、

などについてネタバレ込みで徹底考察していきます。

映画の感想についてもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧くださいませ。

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映画『8番出口』主な登場人物・キャスト一覧

  • 迷う男/二宮和也…主人公。地下通路で迷う男。
  • 歩く男/河内大和…地下通路を歩いている謎の男。
  • 男の子/浅沼成…地下通路に現れた謎の男の子。
  • ある女/小松菜々…主人公の元彼女。

映画『8番出口』のストーリー紹介

映画『8番出口』は、地下鉄の地下通路に迷い込んだ1人の青年の成長を描くミステリー作品。

主人公は、次々と起こる奇妙な出来事や不可解な存在―異変―と対峙しながら、「戻るか進むか」という選択を迫られます。

心理的緊張が続く中、謎の少年との出会いを経て、最後には意外な結末が待ち受けています。

原作ゲームのシンプルなルールをベースにしつつ、映画ならではの物語性が加わった作品です。

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【8番出口】男の子どうなった?ネタバレ考察

映像はありませんでしたが、足音が聞こえたように思えます。

もし地下通路の外がひとつの世界線だとすれば、迷う男が父親になる覚悟を決めたことにより、男の子の世界が修正されるのかもしれません。

ちなみに小説版では、男の子が8番出口の階段を上っていく様子まで描写されています。

関連記事:【考察】小説『8番出口』ネタバレ注意

【8番出口】男の子の正体は?

ただし、“迷う男が父親になる覚悟をもてなかった世界戦の息子”ということがいえるでしょう。

なぜなら、男の子は「父親に会ったことがない」と述べているからです。

伏線として、同じ女性を見て「彼女・母親」と認識しているシーンや、お守りの「貝殻」のシーンがあります。

父(主人公)と息子は、地下通路でお互いを救いました。

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【8番出口】最後の意味は?主人公どうなった?ネタバレ考察

冒頭のほうで、迷う男は「赤ちゃんと母親を助けず見て見ぬフリをした自分が父親になっていいのか…」という迷いを抱えています。

つまり、迷う男は、地下通路で出会った男の子の父親になることを決めたのです。

因みに小説版では、迷う男が母親が抱いている赤ちゃんに手を差し伸べたシーンまで描写されています。

これは、彼女のお腹のなかにいる赤ちゃんに手を差し伸べたというメッセージに思えます。

【8番出口】歩く男(おじさん)の正体は?ネタバレ解説

これは小説版によって描かれている部分です。

現在、問題を抱えていたため、地下通路に迷い込んだのでしょう

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関連記事:【考察】小説『8番出口』ネタバレ注意

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【8番出口】映画と原作ゲームの違いは?

原作は、2023年にインディークリエイター・KOTAKE CREATE氏が手がけたゲームです。
地下通路を舞台に「異変を見つけたら引き返す」というシンプルなルールが特徴のゲームは、世界で150万ダウンロードを超えるヒットを記録。

その後、映画化により物語性が加わり、さらに魅力的な作品として生まれ変わりました。

【8番出口】映画と小説の違いは?

川村元気監督曰く、両作は「双子のような存在」とのことです。

小説では、映画では語りきれない部分が、補填されています。

一例をあげると、

  • 迷う男と彼女の過去になにがあったのか
  • 男の子の過去になにがあったのか
  • 歩く男がどのような境遇に置かれているのか

などについて知ることができます。

小説のほうが情報量が多く、一人称が切り替わり心情もズバリ述べられています。
小説を読むことで登場人物の心情について理解が深まるでしょう。

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映画『8番出口』のネタバレ感想

とても楽しかったです。

一人称視点のカメラで映画はスタート。原作のゲームを彷彿とさせていいですね。

それに慣れたせいで、歩く二宮和也さんを正面から撮る客観的ショットに切り替わると、しばらくはまるで自分が逆走しているような気分に笑

映画のなかの現場にいるような楽しい気分になれました。いつか最初から最後まで一人称視点の映画作品を観てみたい笑

そして、冒頭で姿が映っていない分、声に気を引かれて、二宮さんはこんなに良い声質だったのか…と驚きました。人柄というか心の豊かさというか、割と声に出ますよね。

実際同じ境遇の人がいたら、もっと細い声なのでは、なんて思いました。

二宮さんは素敵な人生歩まれてきて、当然心も素敵で、目の前にいたとしたら圧倒されるんだろうなぁ、なんて考えました。

才能も溢れています。主人公が「喘息もち」「顔色が段々良くなる」という設定など、様々なポイントで脚本協力したそうです!

この地下通路は、異変を見つけるゲームともいえるわけですが(原作がゲームなだけに)、

子どものほうが異変によく気づくの、現実を捉えているなぁ、という感想を抱きました。

子どもは目の前のことに真剣に向き合って夢中になれるけど、大人になるにつれ「効率」を意識せずにいられないように思えます。それをやることになんの意味あるのか?、と考えずにはいられない。

当然かもしれませんが。大人になるにつれ残された時間なくなるので…涙

それが無関心の始まりなのかもしれないと思ったわけです。

ひとつ気になったのは、津波のシーン。迫力がありました。津波は様々な作品で登場しますが、実際に被害に遭われた方は、大丈夫なのかな?と気になります。

最後、二宮さん演じる迷う男の目が涙目になっていくところ、引き込まれました。

大事な決断をするとき、人は一人きりでああいう顔をしている気がします。

主人公の成長が分かりやすく、ハッピーエンドなのもいい。

終わりよければすべてよし、と言いますが、「この作品最高!」となりました。

ミステリー系の映画、そこまで多くない気がするので(ストーリー考えるの難しそう!)、嬉しかったです。

筆者は二宮さんが好きです。彼の名前ばかりですみません…(照)。

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『8番出口』の男の子どうなった?ネタバレ考察まとめ

今回は映画『8番出口』について徹底考察してみました。

  • 男の子どうなったのか:男の子は8番出口から無事に出た。迷う男の決断により、過去が書き換えられる可能性もある。
  • 最後(ラストシーン)の意味:迷う男(主人公)が父親になる覚悟を決め、電車内の赤ちゃんと母親を助けにいった。
  • 歩く男の正体:一般人。訳あって息子と離れ離れになっている。
  • 原作や小説と映画の違い:原作はゲーム。小説と映画のストーリーに差はないが、表現・情報量に差がある。

ご参考なりましたら幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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