映画『言の葉の庭』についてです。
「その後、どうなったの?」
「雪野先生と主人公は再会して付き合うの?」
感動のエンディングを迎えた後、そんな疑問を抱いた方も多いのではないでしょうか。
実際に、筆者自信も気になって小説版を手に取ったひとりです。
『言の葉の庭』は、新海誠監督によるアニメーション作品。ただの恋愛映画におさまらない、美しく切ない物語。
この記事では、“映画『言の葉の庭』のその後”について、原作小説の描写をもとに分かりやすくまとめてみいます。
“雪野先生のいじめの理由”についても解説していますので、ご興味ある方はぜひ覗いてみてくださいね。
本記事には、小説のネタバレが含まれます。
ネタバレしたくない方はご注意ください。
映画『言の葉の庭』のその後はどうなった?【後日談】
その後、孝雄が高校卒業するまで、ふたりは文通を続けていました。
孝雄がイタリア留学することを切欠に、電子メールでのやり取りに切り替えます。
雪野先生と主人公(孝雄)は再会するの?
結論からいうと、ふたりは4年後に再会します。
つまり、孝雄が20歳、雪野先生が32歳の年です。
再会の場所はもちろん、懐かしいあの公園の東屋。
孝雄は、雪野先生のために作った靴を持ってきています。
雪野先生と主人公(孝雄)は付き合う?
ふたりが交際するかについては、映画同様、言及されていません。
再会し、緊張で泣きだしそうだった雪野先生が、孝雄を見つめて笑顔になるところで物語は終わります。
そのため、読者の想像によるところとなりますが、個人的には雪野先生と孝雄が交際には至らないのでは……と考えます。
年の差がありますし、遠距離だからです。それぞれ新しい出会いもあるでしょう。
また、小説内で“雪野先生にとって、孝雄に足のサイズを測ってもらったあの時間がピーク”という内容の表現があるためです。
もし交際しているのであれば、ピークが更新されてほしいという願いもこめられています。
雪野先生のその後は
その後、雪野先生は地元の実家に戻り、私立高校の古典教師として勤務します。
孝雄から「日本に一時帰国する」ことをメールで告げられると、雪野先生も「上京する予定がある」と伝え、ふたりは再会することに。
主人公(孝雄)のその後は
その後、孝雄は高校卒業し、靴職人となるべく「イタリアへ海外留学」します。
それは人生において大きな岐路。先生からは、将来を踏まえ、「国内の大学に進学してから留学」という選択を薦められますが、孝雄の意思は確たるものでした。
孝雄のムーブは、兄や教師など周囲の人々から観ても特別なものでした。
一般的に、靴職人として生計を立てるのは難しいとされているけれど、孝雄はその狭き門を潜り抜けるひとりになるのかもしれません。
2年後には、靴工房でアシスタントのお仕事も任せてもらうようになりました。
雪野先生のいじめの真相を解説!
雪野先生といじめの元凶とされる少女の間に、なにがあったのでしょうか。
実はこの少女、元々は雪野先生のことが大好きでした。それこそ、軽くストーキングするほどに。
しかしたまたま、少女の彼氏が雪野先生を狙ったことで歪が生まれてしまいます。
少女にとって彼氏は初彼。初めても捧げました。しかし、彼氏はややモラハラ気質だったため、心は満たされず、常に不安や焦りのようなものがありました。
そんな矢先、先輩から「ストーカー」扱いされ警察に突き出されてしまいそうになります。
追い詰められ、冷静な判断ができない少女は、その矛先を雪野先生に向けてしまうのでした。
しかしその結果、雪野先生を退職に追い込んだくせに、裏でボロボロと涙したのです。
▶【関連記事】『言の葉の庭』小説との違い4選│映画と比較&あらすじ感想
家庭事情も複雑のようなので、同情の余地はあるように思います……。
よし。ワイのもっふい胸を貸しちゃる。
小説『言の葉の庭』の作品情報
作品名 | 言の葉の庭 |
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ページ数 | 240ページ(単行本)、400ページ(文庫本) |
作者 | 新海誠 |
出版社 | KADOKAWA(単行本)、角川文庫(文庫本) |
発売日 | 2014/4/11、2016/2/25 |
映画『言の葉の庭』のその後(後日談)についてまとめ
今回は映画『言の葉の庭』のその後について、””小説版をもとにまとめてみました。
- その後、ふたりは再会する?:4年後に再会する。
- その後、ふたりは付き合う?:付き合うか明確な記述はない。読者の想像によるところ。
- その後、雪野先生はどうなった?:地元で私立高校の古典教師として仕事を再開。
- その後、孝雄はどうなった?:高校卒業後、イタリアへ留学。靴職人としての道を順調に歩んでいる。
- 雪野先生のいじめの真相は?:愛情不足だった少女が、自分を守るために、彼氏とうまくいかない理由を雪野先生のせいにしたから。
以上の結果となりました。
最後までご覧いただきありがとうございました。