小説『雲のむこう約束の場所』名言集と感想レビュー「エモい。」

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小説『雲のむこう、約束の場所』についてです。

本作は人気監督・新海誠さんの初長編アニメーションの原作映画のノベライズ作品です。

読了したところ、刺さる名言がいくつもあったため、

「名言」
「感想レビュー」

についてご紹介したいと思います。

ご興味ある方は、ぜひご覧くださいませ。

『雲のむこう約束の空』作品情報

作品名『雲のむこう、約束の場所』
発売日単行本:2005/12/26
文庫本:2018/6/15
出版社単行本:エンターブレイン
文庫本:KADOKAWA
ページ数単行本:382ページ
文庫本:432ページ
作者名原作・監修:新海誠
著:加納新太
(映画『雲のむこう、約束の場所』作品情報)

映画ノベライズ(劇場公開日:2004年11月20日)

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『雲のむこう約束の場所』名言集

名言1

「部活は毎日できるけど、俺が飛行機を観たいって気持ちは今すぐでないと劣化しちまうんだよ。」

小説『雲のむこう、約束の場所』
新海誠、加納新太

あたりまえのことながら刺さりました。

普段、このあたりまえを意識し実践できている人は、一体どれくらいいるのでしょうか。

名言2

あまりにも共感できると人間笑ってしまうものだ。

小説『雲のむこう、約束の場所』
新海誠、加納新太

心理学的に、人は図星をつかれると笑ってしまうといいます。

つまり、共感できる人の傍にいれば笑顔が増えるのでしょう。

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名言3

「これが一生の別れになるってこともある。間違いなくある。君はそういうことがぜんぜんわかってない。連絡先なんて何かのはずみですぐにわからなくなる。名簿や住所録なんて何かのはずみですぐにわからなくなる。名簿や住所録なんて何かのはずみでどこかいってしまう。記憶だってうすれる。その程度のことで、人間ってのは二度と会えなくなるんだよ」

小説『雲のむこう、約束の場所』
新海誠、加納新太

会いたいけど、あと少しの勇気が足りずに会わないこともあるだろう。

悩むことから逃げた結果、あの時だったらまだ連絡を取りやすかったのに――ずるずると伸びて機会を失ってしまったということもある。

しかし、連絡先があるだけマシなのだ。

名言4

「ねぇ、私、東京みたいなところにずっと住む気なんてぜんぜんないの。忙しくてうるさいくせに、何もかもがあやふやなんだもの。確かな者がないっていうか、自分が不確かになっていく場所っていうか……。そういう感じって、ない?」

小説『雲のむこう、約束の場所』
新海誠、加納新太

以前、どこかで読んだか聞いた話をご紹介させていただきます。

営業職の方のお話です。
彼は仕事がうまくいっていませんでした。ぜんぜん売れなかったのです。訪問するたびに、相手によってキャラを変えて、ウケる接客を見つけようとしていました。

それでもうまくいかず、虚しくなるのだ――と。

大都会の社会で上手に溶け込もうとすることは、極端にいえばそういうことになるのかもしれません。

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名言5

「約束は、自分のために果たさなきゃいけないものだったんです。負い目を感じたまま生きていくことはできない。約束を果たせる人間であることを、自分に証明しなきゃいけないんです」

小説『雲のむこう、約束の場所』
新海誠、加納新太

約束を破れば、相手を傷つけますが、同様に自分も傷つけているのだと思います。

自分を愛せないことほど、辛い人生はありません。


本記事でご紹介しきれなかった名言もあるので、気になる方は書籍を手に取ってみてくださいね。

『空のむこう約束の場所』感想レビュー

良作でした。

サラッとした文章で物語にいざなってくれます。

全体を通し、心理描写やキャラクターに無理がなく、あたかも本当にあった出来事のように錯覚させられます。

また、作者の知識量に圧倒されられました。
お陰で、素人でも未知の領域に触れることができます。とくに文化祭のシーンがお気に入りです。非常に気持ちいいです。

感じ方は人それぞれですが、個人的には「エモい」という表現がしっくりきました。

青春時代の喜びも苦しみも、いずれは大人になるという現実も、全てが尊いものだと感じられました。

映画アニメで物足りない部分が補完されています。

もしまだ映画しか観ていないという方にとっては、新しい発見が沢山あるはずです。

なにはともあれ、本作を機に、新海誠監督と加納新太さんのファンとなりました。
次作についても、本棚に並ぶこと間違いなしです。

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『雲のむこう約束の場所』名言集まとめ

今回は小説『雲のむこう、約束の場所』の名言についてご紹介しました。

気づきは多ければ多いほどいいですね。

皆様の人生がより良いものとなりますように。

ご参考になりましたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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