スカーは悪くない?『ライオンキング』でかわいそうな理由と死因の真相

「スカーって悪役だけど、よくよく考えると、悪くないような?」――本作には、そんな声が多いです。

この記事では、ディズニー映画『ライオンキング(The Lion King)』について、

  • スカーは悪くない・かわいそうと思う理由
  • スカーのカッコイイところ
  • スカーの死因
  • 筆者の感想レビュー

をまとめてご紹介します

※以下、ネタバレが含まれます。

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映画『ライオンキング』簡単なあらすじ

起:プライドランドの王ムファサと、王妃サラビの間に息子シンバが生まれる。


承:王位を狙っていた弟スカーが、シンバをおとりにしムファサを死に追いやる。罪悪感で、シンバは王国を去る。


転:イノシシとミーアキャットと出会い、仲間となる。王国がスカーの統治で荒廃していることを知ったシンバは王国に戻り、対決。


結:シンバは戦いに勝利し、新たな王となる。プライドランドには再び平和が訪れる。

本作は、プライドランドを舞台にした王族の物語です。

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スカーは悪くない?かわいそうな理由

スカーは本当に悪者なのでしょうか?

大人になって見ると、その境遇から「スカー、むしろかわいそう」と感じる人々が増えています。

その理由を以下に詳しく解説します。

悪くない理由1:「スカーが王位を狙う背景には……」

寂しそうなスカーのイラスト

スカーが王位を狙う背景には、彼への待遇が挙げられます。

兄は「見晴らしの良いプライドロックの素晴らしい住まい」で、弟は「庶民のむさくるしい住まい」でした。さらに、家族から「恥さらし」と評されています。

以下は、『ライオンキング』の序盤のムファサと執事の鳥・ザズーの会話です。

「ああ、1人はおりますな、出来損ないが。うちは2人ですがね。いつも家族の恥さらしになるのでございます」(ザズー)

「どう扱えばいい、分からぬ」(ムファサ)

「立派な敷物になりますぞ」(ザズー)

「ザズー」(ムファサ)

「もし汚れたら日に干して、思い切りひっぱたいたら宜しいのです」(ザズー)

「ふっふっふ……」(ムファサ)

映画『ライオン・キング』

……ん?、立派な敷物?

ザズーに優しさがないのは勿論、このセリフを、ムファサも笑顔を浮かべて受け入れているのです。

一家に恥さらしと呼ばれる者が一匹はいるなんて、プライドランド、社会格差の闇ありそう(笑)。

もし、このようなノリが日常茶判事としたら、スカーが捻くれるのも必然に思えますよね。

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悪くない理由2:ハイエナたちから見ればスカーは正義だった

農民たちの一揆のイラスト

ライオンに排斥されていたハイエナたちにとって、スカーは希望の光でした。

スカーの反撃は、まるで農民の一揆のよう。

子どもの頃は単なる悪役にしか見えなかったスカーも、大人の視線では「不遇な扱いを受けているな」「孤独だな」と共感できる要素が多く、不憫な印象を残します。

スカーの死因・悲劇の結末とは

スカーのお墓のイメージイラスト

スカーの直接的な死因は、ハイエナたちの餌食にされたことです。

スカーの悲劇的な死について、経緯を整理しました。

  1. シンバと格闘中、スカーはプライドロックから叩き落されます。
  2. 命乞いのために「本当の敵はハイエナだ」と口にしてしまい、四方八方から群がるハイエナたちに襲われます。
  3. 最後までハイエナたちに罵詈雑言を浴びせることなく、「誤解だ、友人だ!」と訴えて亡くなります。(手のひら返しと受け取れば情けないのかもしれませんが、心が痛むシーンです。)

かつて手を組んだ仲間たちに食べられてしまうといういうのは、あまりにも悲しい結末です。

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スカーが悪役なのにかっこいい理由

  1. ハイエナたちへの態度と配慮
  2. 頭脳明晰で計画的
  3. 品位・色気・存在感

1.ハイエナたちへの態度と配慮

ライオンとハイエナが握手をしているイラスト

ムファサは、弱者であるハイエナたちにとっては理想の王だったといえます。

彼らのために肉を狩ってきて、「仲間」と言われたら「光栄だ」と応じました。

さらに、王に即位した際には“ライオンとハイエナが手を取りあう”ことを提案します。

2.頭脳明晰で計画的

力ではムファサに劣るものの、頭脳で優位に立つスカー。

ラストを除けば全てスカーの計画通り。

ムファサの暗殺を企てる際に、余計な血を流させませんでしたし、ムファサや仲間たちから疑われるそぶりがないことから、煮えくり返る本心とは裏腹に、これまで相当スマートにやっていたことを感じさせます。

やはり、頭がキレるキャラはカッコいいです。

3.品位・色気・存在感

「クール」「流し目」「たてがみ」など色気を感じる要素も兼ね揃えています。

影のある魅力は、ヴィランキャラクターならではのカッコよさです。

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スカーを取り巻くキャラクター:3匹のハイエナの名前と性格

不気味なハイエナたち
  • シェンジ:メス。前髪があるのが特徴。3人のボス的存在です。
  • バンザイ:オス。眉毛があるのが特徴。2番手キャラです。
  • エド:オス。耳の先が敗れていて、目が丸くて舌を出しているのが特徴。知能が低く、何もしゃべらず笑ったり唸ったりすることしかしません。

彼らも不遇で、スカー同様、かわいそうな存在ともいえますね。

スカーのほかに死亡したキャラは?

本作で死亡したのは「ムファサ」「スカー」の2頭です。

  • ムファサ:スカーに騙されて崖下に落下後、ヌーの群れの下敷きになり死亡しました。
  • スカー:王位争いの末、シンバにプライドロックから叩き下ろされ、地面にいたハイエナたちの餌食となり死亡しました。

映画『ライオンキング』を観た筆者の感想レビュー:スカーについて思うこと

大人になってから観ると見方が変わる作品は味わい深いですよね。

『ライオン・キング』はハッピーエンドの物語ですが、それはあくまでシンバたちから観た世界なのだなと気づかされました。

ムファサとシンバの家には大勢のライオンの仲間たちが一緒に寝ています。なぜそのなかに弟を入れてあげないんだろう?

スカーは、無邪気ゆえに無神経なシンバに対しても、感情を荒げることなく伯父さんらしい対応をしていたので、彼に好かれていましたよね。

ザズーやシンバを殺せるタイミングはいくらでもありましたが、スカーは手にかけることはしませんでした。

それも責任を問われないための計算なのかもしれませんが、シンバをその場で始末せずに王国から逃げるように仕向け、「去れ、二度と戻ってくるな」と送りだした背景を考えると……やはり殺意はなかったように思えます。
それに、ムファサのように倒せば形跡は残らないし、いくらでも事故に見せかけることができそうです。

個人差はあると思いますが、あらゆるシーンで涙腺崩壊しました。


ライオンたちがモッサモッサしてて可愛くて癒されました。本作が気に入った方は、『ライオンキングシリーズ』もおススメです。

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まとめ:映画『ライオンキング』スカーの悪くない・かわいそうな理由

本記事では映画『ライオンキング』のスカーは本当に悪者だったのかみていきました。

  • スカーは悪くないしかわいそうな理由:「不遇な扱い」「弱者が掲げる正義」がありました。
  • スカーの死因:ハイエナたちの餌食となりました。
  • スカーはなぜかっこいいのか:ハイエナたちへの態度・賢い・品位・色気などの要素。

スカーの悲劇と魅力を知ることで、『ライオンキング』の物語はより深く楽しむことができます。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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