今回は「最終兵器彼女の後日談」についてです。
『最終兵器彼女』は2000年1月から2001年10月まで「ビッグコミックス週刊スピリッツ」で連載発売された漫画です。作者は高橋しん先生です。
戦争×恋愛の切ないストーリーです。
著者は「恋愛漫画でこんなに涙が出るのは初めて」というくらい、涙が止まりませんでした。
このような「不朽の名作」に後日談があると聞いたらどうでしょうか?
気になってたまりませんよね!
ということで、本記事では、
「最終兵器彼女に後日談がある?」
「後日談考察ネタバレは?」
についてまとめています。
ご興味のある方はぜひ最後までご覧くださいませ。
最終兵器彼女に後日談がある!
最終兵器彼女には後日談があります。
「最終兵器彼女」の後日談がスピリッツの2018年48号に掲載されていたようです。
全2ページです。
後日談1ページ目
#最終兵器彼女 #愛蔵版#いい夫婦の日 pic.twitter.com/9vvdj33hnv
— 高橋しん+しんプレ (@sinpre) November 22, 2019
その頃ちせは…
引用元:週刊スピリッツ2018年48号「最終兵器彼女スピ2000/高橋しん」より
宇宙に漂う微小な物質からご飯を作れるまでに「成長」していた。
ちせの発する声はもう…
もう、人が理解できる音ではなかったのだけどぼくはできるだけちせを傷つけないように
引用元:週刊スピリッツ2018年48号「最終兵器彼女スピ2000/高橋しん」より
その言葉を理解しようと努めた。
なんと後日談では、ちせは「家」や「ご飯」を作れるようになっているようです!
「最終兵器彼女として戦うため」ではなく「大切な人と生活を送るため」に成長できたのが喜ばしいですね。
ちせといえば「ごめんなさい」が口癖の、ノロマでドジっ子の可愛い少女でしたね。
言葉をちゃんと話せないというのも、ちせの可愛さが際立っていると思います。
また、最終兵器彼女の漫画(原作)のラストにはこんな会話があります。(※しゅうじを除く人類が滅び、ちせが宇宙船となったあと)
「……ところでちせ、メシは?」(※笑顔)
「わっ、忘れてたゴハン……ごっ…ごめんね!なっ、なんとかするね!」
「だっ、大丈夫!なんとかするから!!」
「ほんとかよ」(※笑顔)
引用元:週刊スピリッツ「最終兵器彼女7巻(最終巻)/高橋しん」より
ラストにした会話が、実現されたということになりますね。
それで食事中のシーンを読者に見せてくれたのではないでしょうか。
本当に「ゴハンをなんとかしてみせた」ちせでした。読後にハッピーな気持ちになります。
【関連記事】最終兵器彼女のラストは?ちせの最終形態とは!考察ネタバレ
後日談2ページ目
最終兵器彼女の後日談2ページ目は、ちせが「スピリッツ(漫画雑誌)」をしゅうじに渡すシーンです。
漫画雑誌の宣伝も含まれている内容となります。
しゅうじ:「……ちせの中に、これだけの漫画を作り出すの能力があることがすげーことだよ」
引用元:週刊スピリッツ2018年48号「最終兵器彼女スピ2000/高橋しん」より
最終兵器彼女の後日談では、ちせは「家やゴハン」にとどまらず「漫画」という複雑なものを作り出せるまでに進化していたという結果になりました!娯楽もバッチリです!
できる彼女ですね(笑)。
最終兵器彼女の後日談についての考察!
ちせの声が人の理解できる音ではなくなってきているのは、何故?
ちせが、人の言葉を話せなくなっているのには何か理由がありそうです。
考えられるのは2つあります。
1つ目はしゅうじの中の記憶(情報)が減ってきていること。そして2つ目は、ちせがプログラムとして進化しすぎたことによるものです。
いずれにせよ、ちせがこのまま成長したら、生命体や街まで作り出せる未来もありそうです。
しかし、その能力を使うか否かと聞かれれば「否」だと思います。
「恋をしている限り人でいられる」と信じていたちせ。
地球上ではしゅうじの傍にいたいときに、第三者に弊害され続けてきました。なので自分たち以外の人間を作り出さないだろうという気がします。
ちせとしゅうじは、その後どうなるの?
しゅうじが人間の場合
しゅうじが人間のまま生きているならば、先に亡くなるのはしゅうじでしょう。
どちらかといえばその可能性が高いと思います。
その理由は、漫画(原作)の最終話のしゅうじのモノローグに、
ちせは
人類の代わりにすべてのいとなみを
なにもなかったように消し去り、記憶し、
その罪を全て背負って、命が尽きるまで償い続ける。
僕が死んだ後も一人きりで、気が遠くなる年月を、
泣きながら償い続ける。
引用元:週刊スピリッツ「最終兵器彼女7巻(最終巻)/高橋しん」より
とあることです。
しゅうじのモノローグを事実とするならば、ちせにも寿命があることになります。
ちせはもう「最終兵器彼女」ではありません。自我を奪われることなく、宇宙に漂いながら常になにかを考えるのでしょう。
ちせがこの世から去るときは、償えたと思えるとき……自然に新たな生命体が存在する惑星が生まれた頃ではないでしょうか。もう記憶しておく必要はないからです。
しゅうじが人間ではない場合
ちせがしゅうじを助けたことで、特殊能力がとりこまれている可能性があります。しゅうじは「人間に近いなにか」なのかもしれません。
何故なら、地球が滅亡するほどの惨劇で生存していられる人間など、通常では考えられないからです。
「窓のある家」という宇宙船で、ストレスなく生きていけるのも説明がつきます。
また科学的な話をすると「アインシュタインの相対性理論によれば、宇宙に絶対的な時間は存在しない」そうです。
最終兵器彼女になったことで引き裂かれたちせとしゅうじ。
その力で逆に永遠の愛を手に入れたとしたなら、なんとも味わい深いハッピーエンドです。
互いの姿を維持しているものは、互いを想う心です。“恋をし続ける限り、ふたりが存在していることに理屈はいらない”のかもしれません。
「最終兵器彼女」の後日談についてまとめ
今回は「最終兵器彼女」の後日談についてまとめてみました。
- ちせはスーパー彼女となり、しゅうじとともに宇宙で幸せに暮らしている
という結果になりました。
本編でちせは我慢してばかりだったので、ようやく報われたと思える素敵な後日談でした。
余白があるからこそ良いのかもしれませんが、子孫たちの後日談や続編などあったら読みたいなと思ってしまいました。本当に素敵な作品でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。