映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は、涙なしでは観られない感動作として話題になっています。
一方で、視聴者の間では
「ここ、どういうこと?」「百合、おかしくない?」
と“ツッコミどころ”も注目されています。
この記事では、
- ツッコミどころ
- 百合が空気読めないと言われる理由
をピックアップし、物語の矛盾や違和感をスッキリ考察していきます。
映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』要約
映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は、現代の暮らしに不満を募らせている女子高生が、過去の戦時中にタイムスリップし、平和や自由の尊さを知っていく物語。
彼が願う未来とはなんだったのか――。
戦争の悲しさと、その先にある希望を描いた、涙なしでは見られない感動作。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』ツッコミどころ・矛盾点5選
ツッコミどころ1:貧乏なはずなのにスマホが最新機種?
あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。を見始めてたら主人公の福原遥は貧乏なはずなのに使用しているスマホはiPhone15Pro、急に見る気失せる pic.twitter.com/gQ8dekBT3P
— ロゼ (@axlroze6969) August 3, 2024
百合が持っているスマートフォンとのギャップに「えっ?」とツッコミどころを感じた観客も多いのではないでしょうか。
映画内のテレビで「太平洋戦争から78年が経とうとしている」というナレーションが流れていることから、物語の現代パートは2023年夏頃だと推測されます。
一方で、iPhone15Proが発売したのは9月下旬。つまり、最新機種であることが分かります。
下着がボロボロだったり、大学進学を諦めざるをえない、母親が魚臭くて虐められる――といった描写とあわせるとスマホだけ浮いてしまい、一部の観客の没入感を妨げるポイントとなりました。
ツッコミどころ2:“リアルさ”と“都合の良さ”の対比
映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら』を見たが、
— 立花静人:ブログ開始以来連続2200日突破! (@wPE0Xlt7j30ZW8q) August 3, 2024
特攻隊員が中途半端な坊主頭
物不足時代なのにあんな服装、家財道具
軍指定食堂で出される食事
空襲を受けた時の人々の様子
これは、戦争の事を知らない人が作った人が
今の価値観や本で読んだ少しの知識で作った
映画であり残念であった。
戦時中にしては、服装や街並に清潔感があるのがツッコミどころとなっています。
汚れをあえて省略しているのかと思いきや、ホームレスの少年は全身真っ黒に汚れて登場するという演出も。
また、百合がすんなり助けてもらえた一方で、幼い子どもが最期まで放置されていたという構図に、衝撃を受けた観客も多いのではないでしょうか。
こうした描写の“リアルさ”と“都合の良さ”の対比に、少し考えさせられます。
ツッコミどころ3:空襲のあとが平和すぎる?
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」視聴。
— たむら純子🐰めちゃコミック「結婚するなら俺にしろ~」「私と上司の内緒の事情」は11年連載完結 (@tamring) August 11, 2024
なぜ空襲あったのに鶴屋食堂は普通に営業してるの??旦那と2人理解できずにいる…。…
空襲によって街が火の海になったあと、鶴屋食堂に損傷が見られず、いつも通りに営業している様子もツッコミどころとなっています。
一体、なぜ――?
もしかすると、空襲から長い時間が経過していたのかもしれません。
あるいは、空襲されたのは「美山町」のみで、鶴屋食堂あたりは被害がなかったとも解釈できます。
しかしその場合には、彰が百合の居場所を正確に把握して助けにきた描写が点に、新たなツッコミどころが生まれてしまいます。
ツッコミどころ4:百合は成績優秀なのに、歴史の理解が浅い?
冒頭で、百合が現代の学校で成績優秀者として描かれている点に、違和感が残ります。
たとえば、特攻隊に対する無神経な発言を例にあげると、当時の日本で「非国民」としてふるまうことがどれほど危険だったかも理解していない様子でした。
ツッコミどころ5:百合の性格
百合の性格・言動に「ツッコミ」を入れたくなるという人も多いのではないでしょうか。
本作の“空気が読めない”百合の振舞い・性格に「うざい」「嫌い」という声が多数。ついついツッコミを入れたくなってしまいます。
ツッコミどころ6:タイムスリップの理由・条件が謎のまま
あの花が咲く丘で、君とまた会えたら。の映画、見ました
— きみかげ ぺきる (@kimikage) February 25, 2024
ラストで興冷めしたわ
なんで戻って来る時に「モンペ」じゃないの?
おかしいやろー
行きは制服のままやったのに、いきなし帰って来た思ったら「きれいな制服」やし、ラストに「生き残った人」に会わんしで話がアレ過ぎる←
感動すらせんかった
タイムスリップの明確なきっかけや条件は描かれていない点が、ツッコミどころとなっています。
現代で、知覧特攻平和会館に百合宛ての手紙が展示されていたことから、百合が過去に実際に存在し、関与したのは明らか。夢や幻想ではなさそうです。
しかし、戻ってきたときはモンペ姿ではなく制服姿でした。そして半日後でした。
ということは、パラレルワールドということになるとは思いますが、手紙の差出人が別の世界線の彰ということになるので、少しもどかしいですね。
どうしてタイムスリップできたのか、戻る条件は何だったのか、なぜ帰りは服装が違うのか、全く語られないままなのは、やはりツッコミどころでしょう。
『あの花が咲く丘で君とまた出会えたら』の感動シーンを7つ厳選して詳しく紹介。百合畑の別れ、特攻隊員の手紙、ラストの出撃な…
百合は“空気が読めない”と言われるのはなぜ?行動・性格から考察
映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』を観て、
「百合の言動が少し刺々しい」
「空気が読めなくてハラハラする」
と感じた人もは多いです。
それも無理はありません。百合は“現代の感覚”を持ったまま、突然、戦時中という全く違う価値観の世界に放り込まれた人物です。
特攻隊員たちが「命を懸けて国を守る」という現実を前にして、彼女はその意味をすぐには理解できません。
しかしその真っすぐさが彼女の魅力であり、物語を動かす原動力となりました。
百合を通して、私たちも「当たり前の日常の尊さ」を改めて考えさせてくれます。
まとめ:『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』ツッコミどころ
映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は、タイムスリップというファンタジー要素や現代的な視点が加わることで、物語には少しだけ「ん?」と感じるポイントもありました。
そうした“ツッコミどころ”こそが、作品をより深く考えるきっかけにもなるはずです。
一見、矛盾や違和感に見える部分にも、制作者なりの意図や演出上の工夫が隠れているかもしれません。
この記事が、そんな視点の広がりや、あなた自身の解釈を深める一助となれば嬉しいです。
