今回は『ドキュメント72時間』についてです。
『ドキュメント72時間』はNHKのドキュメンタリー番組で、72時間に渡り、とある場所を定点観測する番組です。一般の人々の人間模様を楽しめます。
人気番組ですが、世間からは「やらせなのでは…」という疑惑がもたれているようです。
実際のところどうなのでしょうか?
視聴者としては気になるところですよね。
ということで本記事では、
「72時間ドキュメントはやらせ?」
「なぜそう言われている?理由は?」
「仕込みがある?」
などについて調べていきたいと思います。
『ドキュメント72時間』のやらせについてご興味のある方は、ぜひ最後までご覧くださいませ。
やらせ疑惑1:『ドキュメント72』のやらせ告発!
坂本一生さんらが話題に挙げたのは、2月13日放送された「便利屋、都会を走る」という回です。
便利屋にきた2件の依頼について、テレビ関係者だったといいます。
- 坂本一生の告発
- 関係者の告発
坂本一生の告発:マッサージチェアを2階に運んでほしいという客の正体
依頼客の正体は、お助け本舗の取締役(放送当時)の奥さんの母親だったそうです。
坂本一生さんは、別の番組のロケで何回かこの家を訪れたため、気づいたのだといいます。
真相は?
これらについて問われると、お助け本舗の取締役(放送当時)は、依頼客が妻の実家だったということを認めたうえで「たまたまテレビの取材がきたから放送しただけ」と応じました。
確かに、身内に依頼をすることは、むしろ自然なことでしょう。
しかしながら視聴者に対し「たまたまだった」と証明する手立てはありませんから、やらせイメージを完全に払拭するのは難しいという現状です。
関係者の告発:お風呂場のナメクジを退治してほしいという依頼が仕込み
依頼客の正体は、女性はスタッフひとりの知人だったそうです。
さらに、そのスタッフが前もって依頼者の自宅に向かい、ナメクジをセッティングしたそうです。
「取材が始まる前に社内では撮影の段取りが出来上がっていました。筋書きを考案したのは相談役のBさんです。“夜中にナメクジが出ると面白い。ゴキブリなら逃げられるけど、ナメクジは逃げないからちょうどいい”と決まりました。撮影初日の朝に4~5人の社員でミーティングし、Bさんの指示でナメクジを浴室に置く段取りを確認しました。NHKはこの事実を知らないはずです」
引用元:NEWポストセブン
真相は?
この報道の証言をみる限り、明らかにやらせですね。
確かにナメクジがいると絵的には盛り上がるのかもしれません。
ただNHKは知らないところで行われていたとのことです。
そういった意味では安心できるかもしれませんね。
やらせ疑惑2:仕込み?ふたつの番組で同じ人が出演している!
この問題に関しては、『ドキュメント72』に限らず、テレビ全体で噂になっていますよね。
実際のところどうなのでしょう。
テレ東がある番組で「街で声をかけてたまたま出会った女性」が、NHKのドキュメント72時間の取材中に「たまたま現れた」のを見てビビった。私には、こういうのを「偶然ってすごーい!」と思えるだけの素直さはない。NHKの仕込みエグイ。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) February 14, 2016
結論から言うと、
「通行人にやらせはあるが、レアケース」
とのことです。
何故ならメリットがないからとのこと。
元テレビDさっきーが解説!
この件については、元テレビディレクター・さっきーさんが詳しく解説されていたので、簡単にご紹介したいと思います。(※↓詳細は以下の動画にてご確認ください。)
元テレビディレクター:「テレビ全体で何かしらのやらせのようなものをしている確率が3分の2くらいだとしたら、インタビューでやらせをするという確率は、500分の1くらいの話」(要約)
やらせをする場合として、
- 特殊なことを言わせたい場合
- 具体的な境遇の人に取材したい場合
- リサーチ会社を使う場合(見つからなくて、役者に頼んだ場合。街中で見かけたようにした場合)。
やらせがないのに、同じ人が出てくる場合として、
- ネタをストックしておいて、色々な番組で使いまわす場合
- 1人のテレビスタッフが、番組を掛け持ちしていて素材を使いまわす場合
- 2人のテレビスタッフが、紹介し合って同じ人を使いまわす場合(役者の卵、売れない芸人など)
があるようです。
事実、SNS上でそのような声がありました。
劇団員をしている友人は街頭インタビューを受けるバイトをしてました。
— 郡 剛志@福島の鍼灸師(真実を伝える福島人の会共同代表) (@nangyou69) January 30, 2023
完全台本。
素人っぽい演技を要求されるそうです。
全部とは言いませんけど、ヤラセは当たり前。
編集、偏向も当たり前。
テレビを信じちゃいけませんよー。 https://t.co/t5cnYyyzKi
真相は?
テレビでやらせが存在しているのは事実。
取材内容がやらせの場合は「特殊な境遇の人を捕まえたい」「特殊なことを言わせたい」という場合で、レアケースとのことです。
素人みがない人が色々な番組で特殊な回答をしていたら、要注意?!
やらせ疑惑3:過酷な境遇の人々多数出現!
他には、過酷な境遇の人々の出現率が多いことで「やらせなのでは」という声が多いようです。
具体例は、以下の声になります。
ドキュメント72時間は、仕込みじゃないかと思うぐらい物語のある人が出てきて、ほんとアレ。
— ケン太 (@kouboukenta) May 23, 2017
ドキュメント72時間必ず最後に重い事情の人来るけど、本当に偶然なの??毎回必ずだよ?仕込みじゃないの??
— いごねりねるね’23実家が破茶滅茶に床上浸水 (@moroQ99) May 19, 2017
ドキュメント72時間、仕込みかと疑いたくなる程ツラい状況の人ばかりクローズアップしてくるから観続けてるとウンザリしちゃうね
— otakon (@otakon_1011) December 29, 2018
NHK流れで見てるけど、こいつ仕込みだろ?でなければこの子死んじゃうよ。 #ドキュメント72時間
— 草履牛(うし)🐝 🍎誤字脱字からの三点リーダー🍏 (@zouriusi) January 18, 2019
ちょっ!
— まそん🗿 (@mason046701) April 28, 2023
ドキュメント72時間を見ている
今回は人形供養の話なんだけど
さっき誰もいないところでいきなり人形のケースがバンって勢いよく開くところがあって
何も言わずに場面が変わって。。仕込みにしてもちょっと怖いんだけどw
うーん
— あべしん (@abeshin_0417) February 24, 2023
客が全部仕込み臭い#ドキュメント72時間 #nhk
さっきからそう都合のいい客が取材時にいるかよ
確かに重めの人は多い印象です。
特殊な人が望まれるシチュエーションでは、前述した「やらせ」の人が含まれている可能性はあるかもしれませんね。
あくまで個人の感想ですが、72時間定点観測してインパクトのあった部分を30分に編集してまとめるからそれなりに濃くなるのはあり得るという気がします。
また引っ込み思案な人は「取材」「顔出し」などを拒む人が多いでしょうから(筆者だったら拒否します)、OKしてくれる人を集めると、自然に色々と話してくれる人たちになるというのもあるかもしれません。
愚痴や不満があるときって、誰でもいいから聞いてほしいですよね。
重い話や締めに相応しいエピソードは、敢えて最後にもってくるくらいの調整は、当然にしているものと思っていましたが、果たして…。
一方「やらせはない」という声も…!
一方で、「やらせではない」という声もあるようです。
具体例は、以下の声になります。
大のドキュメント好きだけどドキュメント72時間はつまんないんだよなあ
— zgf (@zgf9696) August 13, 2022
なんでだろ
やらせゼロだから?
他のドキュメントがやらせやってるか知らんけど
ドキュメント72時間の今年のダイジェストで大阪の昭和のアパートどこ?って検索しようとしたら、サジェストに「やらせ」ってでてきたけど、やらせじゃないんだよな〜wwwって、マジで取材されて放送までされたのでハッキリとやらせじゃないって言える、ガチだよ……
— 水景(みかげ) (@L0ve_S2_wink) December 1, 2023
やらせはダメというけど、そもそもバラエティのそれは演出だし、ドキュメンタリーですら広義のやらせはある。僕の知る限り、地上波の番組でやらせがないのは、NHKのドキュメント72時間だけ。
— 指南役 (@cynanyc) November 8, 2018
ドキュメント72時間
— 塩田 泰造 (@TSgarp1) September 21, 2021
見応え満点の回もあれば
何も感じない回もある
そのやらせ感の無さがいい
ふと頭に浮かぶ私的ベスト5
「さよなら 私の愛した百貨店」
「わたしが楽器を吹く理由」
「スペイン・カナリア諸島
マグロ漁師の短いバカンス」
「命を運ぶ 大病院の引っ越し」
「サバゲーを生きる人たち」 pic.twitter.com/fFOrkR8qI2
「やらせがない」という口コミは2018年以降のものでした。
坂本一生さんやスタッフのやらせ告発も、今となっては約10年前の話となりました。
番組サイドも気をつけているのかもしれませんね。
個人的には、テレビはほぼパフォーマンス(作り物)だと思っていますし、
そういった意味では『72時間ドキュメント』は、3分の1の確率のほうの「やらせのない番組」の類に入るのではないかと思いました。
個人的にはとても面白い番組だと思うので、これからも様々な場所の72時間を切り取ってほしいと願います。
「72時間ドキュメントはやらせ」と言われる理由選!まとめ
今回はNHK番組『72時間ドキュメント』についてまとめてみました。
「やらせと言われる理由」について、
- 2015年、実際に坂本一生さんが「やらせがある」と告発しているから
- 『72時間ドキュメント』で出てきた人が、他の番組にも出ていたから
- 境遇が過酷な人が出てくるから
という結果になりました。
「真相」について、
- 2015年、実際にやらせがあった
- 同一人物が複数の番組に出演するケースはあり(使いまわしによる)。レアケース。
という結果となりました。
一般の人々の日常を観察できるのは、楽しいしなんだかほっとしますね。
ご参考になりましたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。