『火のないところに煙は』怖いけど実話?榊は実在する?最後どうなった?考察

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『火のないところに煙は(芦沢央著)』についてです。

2018年に発売され、第7回静岡書店大賞を受賞しました。

「怖い!」と話題の作品です。
これらの怪談話について、実話なのかどうかも気になるところですよね。

ということで本記事では、

  • 実話なのかどうか
  • 榊は実在するのか、最後どうなったのか

についてまとめています。

ご興味のある方はぜひご覧くださいませ。

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【火のないところに煙は】あらすじ・ストーリー紹介

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」。突然の依頼に、かつての凄惨な体験が作家の脳裏に浮かぶ。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。作家は、事件を小説にすることで解決を目論むが――。驚愕の展開とどんでん返しの波状攻撃、そして導かれる最恐の真実。読み始めたら引き返せない、戦慄の暗黒ミステリ!

引用元:新潮社

【火のないところに煙は】怖いけど、実話?

部分的に実話はある!

ただ、全てが創作という訳でもないようです。

調べてみたところ、実話が元になっている部分もあるようですよ。

例えば、小説新潮から依頼されて怪談話を書くことになった経緯や、作者さんが2度車に惹かれそうになったのは実話なのだとか……!

少し怖いですよね。

これは偶然ですが、「少し前まで、神楽坂によく当たる噂の占い師がいた」そうです。
これには流石に作者さんもジワジワと怖くなったのだとか。

ほかにも「宗教団体」や「精神的に参ってしまっている人」の描写がリアルでした。

観察力がすごい……!

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【火のないところに煙は】榊は実在する?

榊が『火のないところに煙は』の後書きを担当しているので、実在の人物なのだと思ってしまいますよね。

事実、他の書籍で榊桔平が書評を担当していたり、新潮社の著者一覧ページに榊桔平の名前が載っています。

何故そういった記録が実在するのかというと、本作のジャンルである「モキュメンタリー」とはそういうものだからです。

“あたかも実話のように見せかける手法”なのです。

私も騙されてしまったうちの一人です。

他には例えば、同ジャンルの『かわいそ笑(梨著)』『変な絵(雨穴著)』なども、現実とリンクしている要素があります。

緻密に用意してから、小説が発行されたということなのです。作品への熱や愛が伝わってきますね。

気になるブログ

本記事では、ホラー作家・雨穴さんの小説『変な家』みたいな本15選(モキュメンタリーホラー)についてご紹介しています。…

【火のないところに煙は】榊は最後どうなった?考察

一見、連絡がとれなくなった=死亡フラグのように感じますね。

しかし本書の冒頭に「取材で、いつ連絡がとれるか分からなくなることがある」とあることから、

“実は何ともない”という伏線になっていると思います。

二度目読み直した人はホッとしたのではないでしょうか。

飄々としている榊さんらしいと思いました。

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【火のないところに煙は】まとめ

今回はモキュメンタリー小説『火のない所に煙は』について考察してみました。

  • 実話?……実話ではない。モキュメンタリー。
  • 榊は実在する?……実在しない。架空の人物。
  • 榊は最後どうなった?……おそらく無事。

という結果となりました。

「火のない所に煙は立つ」とゾッとさせられる怪談話でした。

以上、ご参考になりましたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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