みなさんこんにちは!
今回は俳人の夏井いつきさんの代表句についてです。
夏井いつき先生は毎週木曜放映のバラエティ番組「プレバト!!」の俳句コーナーにて講師をされています。
「夏井いつき先生はどんな俳句を詠むんだろう?」
「夏井いつき先生の代表句は?」
「俳句の鑑賞文の書き方は?」
視聴者としては気になるところですよね。
著者は毎回プレバトの俳句コーナーを楽しみにしている視聴者の一人です。
タレントさんたちの俳句は聞く機会がありますが、夏井先生の俳句を詠む機会は少ないですよね。
夏井いつき先生の代表句について気になり調べてみました。
ご興味のある方は、ぜひ最後までご覧くださいませ。
夏井いつき先生のプロフィール
俳号 | 夏井 いつき(なつい いつき) |
本名 | 加根 伊月(かね いつき) |
誕生日 | 1957年5月13日 |
出身 | 愛媛県 |
配偶者 | 加根 光夫(かね みつお) |
家族構成 | 夫、長男、長女、いつきさん |
夏井いつき先生の代表句は?
泪より少し冷たきヒヤシンス
季語:ヒヤシンス 季節:初春
直訳…「泪(なみだ)よりも、少しヒヤシンスが冷たかった」
(※「泪(なみだ)」は「涙(なみだ)」よりも、やや視覚的な意味合いが強い)
こちらの句は朝日新聞の「折々のことば」(2020/08/20)で紹介されました。
そのためか夏井いつき先生の関連ワードにも「ヒヤシンス」と表示されます。最も注目度の高い句のようです。代表句と言っていいでしょう。
一句だともの足りないので、もう少し挙げてみたいと思います。
- 花びらを追ふ花びらを追ふ花びら
季語:花びら 季節:晩春 - つながれぬ手は垂れ末黒野の太陽
季語:末黒野 季節:春
(※末黒野《すぐのろ》…野焼きして真っ黒になった野原) - 遺失物係の窓のヒヤシンス
季語:ヒヤシンス 季節:初春 - 恩知らぬ君らに雪うさぎを贈る
季語:雪うさぎ 季節:晩冬 - 木枯こがらしガム薄情な味となる
季語:木枯 季節:初冬
(※木枯《こがらし》…強く冷たい風) - あなたがたもセイタカアワダチサウでしたか
季語:セイタカアワダチサウ 季節:初秋
(セイタカアワダチサウ《背高泡立草》…背の高いキク科の多年草。群がって生える)
(※公式サイト「夏井いつき読本 | 株式会社 夏井&カンパニー」より鑑賞文が3つ以上寄せられている俳句を抜粋《2023/03時点》)
どれも琴線に触れる味わい深い俳句だと思います。
意味はなんでしょうか?
実は俳句は読み手が自由に鑑賞していいのです。人の数だけ答えがあるということになります。
ぜひ皆さんも思い思いに鑑賞してみてくださいね。
参考元:公式サイト夏井いつき読本 | 株式会社 夏井&カンパニー
鑑賞文の例:泪より少し冷たきヒヤシンス
窓際の花瓶に差してあるヒヤシンスの傍に立つ女性の情景が浮かんだ。
女性は泪が手で拭ったあとに、花に慰めてもらおうとヒヤシンスの花びらにそっと触れたところ、さっき触れた泪の温度よりやや冷たかった。まるで火照った心を冷ましてくれるかのようだ。
すこし冷静になることができ前を見つめた(新しい未来を見つめることができた)。
泪とヒヤシンス、2つの温度と共に、複雑な心情が染み入ってくるようだ。
哀しさから始まり、前向きな印象が残り心地よい。
「ヒヤシンス」という季語から新たな始まりが待っているようなイメージが湧いた。
鑑賞文の書き方って?
明確な決まりやルールはないようです。
分かりやすく言い換えると「俳句の感想文」になります。
「プレバト!!」視聴者の方であれば、夏井いつき先生が採点なしの俳句に感想を述べるシーンがありますが、それを文章化したものと考えるとイメージを掴みやすいのではないでしょうか。
夏井いつき先生は俳句を詠んだときに情景が目に浮かぶかどうかを大切にされています。
- どのような情景が広がったか
- 作者は何を思ったと思うか
- 自分はどう思ったか
- どこが気に入ったか
などを取り入れて文章化すると良さそうです。
夏井いつき先生はこれまでに14冊の句集を出しています。
モチーフごとに収録されているので選びやすそうです。気になる句集を手にとって、お気に入りの一句見つけてみるのも良さそうです。
これから本格的に俳句を学びたい方には「夏井いつき俳句チャンネル」がオススメ!
これから本格的に俳句を学びたいという方は、夏井いつき俳句チャンネルが無料で学ぶことができるのでオススメです。
視聴者が参加できるコーナーがあるため、夏井いつき先生たちとコミュニケーションをとれるところや、他では見られない貴重な親子の微笑ましいやり取りを観られるところも魅力だと思いました。
視聴者の方々も真摯に俳句と向き合っている方が多く、モチベーションアップにも繋がりそうですよ。
夏井いつき俳句チャンネルで共演している息子さん・家藤正人さんも俳人!
因みに息子の家藤正人さんも俳人です。2013年1月にご結婚されています。
ご両親が運営されている株式会社夏井&カンパニーに所属しています。
大人になると親子の距離は離れがちですから、こうして一緒に仕事ができるって素敵ですね。
夏井いつき先生は「俳句を世に広めたい!」ということで「プレバト!!」の出演を決めたとのこと。息子の家藤正人さんが俳人の道を選んでくれたこと喜んでおられるのではないでしょうか。
著者は夏井いつき先生がいなかったら俳句の基本すら知らなかったと思います。
本記事では、俳句の夏井いつき先生についてです。「夏井いつき先生のプロフィールや出演番組は?」「夏井いつき先生のギャラって…
夏井いつき先生の代表句についてのまとめ
今回は夏井いつき先生の代表句についてまとめてみました。
「泪より少し冷たきヒヤシンス」他6句についてご紹介させて頂きました。
今後も俳句の素晴らしさを世に広めていっていただきたいですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。