映画『かがみの孤城』についてです。
原作は辻村深月(つじむらみづき)さん。『本屋大賞(2018)』を受賞した作品です。
主人公のこころ役に當真あみさん、オオカミ様役に芦田愛菜さん、リオン役に北村匠海さん、ウレシノ役に梶裕貴さんなど、その他もろもろ豪華キャストで注目を集めました。
本作にはファンタジー要素があるので、視聴後に色々気になる点がありますよね。
ということで本記事では、
「スバルが学校行けない理由やその後は?」
「リオンの記憶はあるの?」
「ラストの意味など伏線や考察が知りたい!」
についてまとめていきたいと思います。
もし『かがみの孤城』の考察にご興味ある方は、ぜひ最後までご覧くださいませ。
本記事には『かがみの孤城』のネタバレを含みます。
ご注意ください。
【かがみの孤城】主な登場人物
名前 | 年齢 | 生きている年代 |
長久昴(ながひさスバル) | 中三 | 1985年 |
井上晶子(いのうえあきこ) | 中三 | 1992年 |
オオカミ様 | 不明 | 1999年 |
安西こころ(あんざいこころ) | 中一 | 2006年 |
水守理音(みずもりリオン) | 中一 | 2006年 |
政宗青澄(まさむねアース) | 中二 | 2013年 |
長谷川風歌(はせがわふうか) | 中一 | 2020年 |
嬉野遥(うれしのはるか) | 中二 | 2027年 |
それぞれ7年差、こころと理音(リオン)だけ同じ年代です。
【かがみの孤城】スバルの学校行けない理由は?
スバルはいわゆる『不良』にあたると思います。
クラスに馴染めずに浮いている存在だった
スバルは虐めに遭っているわけではありませんでしたが、クラスに馴染めず浮いている存在だったと思います。
何故なら、雪科第五中学校の門を抜ける生徒たちが、校門前で屈んでいるスバルに声かけることも罵声を浴びさせることもなく素通りしているからです。
ヘアセットをしているときも、待ち合わせしているときも、常にイヤホンをつけて音楽を聴いている様子は、世間の声をシャットダウンしているようで、闇が覗かれます。
義理親との関係がうまくいっていなかった。
一見お父さんに見えるその同居人は、先述した台詞からはスバルのお父さんでないことも分かり、生きづらさを抱えていることが分かります。
夏休みに髪を染めたとき、スバルは同居人から怒られています。
不良になってしまった理由は家庭にありそうです。
【かがみの孤城】スバルのその後は?ゲームを作れた?
スバルは長久六連(ながひさろくれん)になりました。
ゲーム会社ユニゾンの天才ディレクターです。
理由は、以下伏線3点になります。
- スバルの夢と進路!
- 「昴(スバル)」=「六連星(ろくれんせい)」
- 政宗のホラはホラじゃない!?
伏線1:スバルの夢と進路
スバルは政宗にゲーム機を貸してもらって、コンピューターの楽しさに目覚めました。
ゲーム作りを学ぶために進学を決め、工業高校の定時制に入り込んだことを報告しています。
伏線2:「昴(スバル)」=「六連星(ろくれんせい)」
スバル:「うん、別名むつらぼし。六連星(ろくれんせい)。」
政宗:「僕、ゲーム作る人になるよ。だから自慢してよ」
政宗は、スバルの苗字が憧れのと同じ苗字だったので思うところがあったのでしょう。
この時の記憶は失ってしまう訳ですが、何年後かにスバルの本名をもじって「長久六連」と名乗ったのだと予想できます。
伏線3:政宗のホラはホラじゃない!?
政宗にはホラ吹き癖があり「ホラマサ」とあだ名をつけられ虐められています。
「ゲーム制作者=政宗の知り合いの知り合い」はホラではないという面白い伏線になっています。
何故なら、政宗とスバルは『かがみの孤城』で友達になったからです。
「スバル=長久六連」で、そのゲームを作ったのは「スバルの知り合い」である可能性が高いでしょう。
自慢して良さそうですね。
【かがみの孤城】その他のメンバーの雪科第五中学校に行けない(不登校)理由は?
アキ(井上晶子)の学校に行けない理由
…父親に性的な目で見られ、家にもいたくない、学校で浮いてるから。
オオカミ様の学校に行けない理由
…病気で入院しているから。
こころ(安西こころ)の学校に行けない理由
…クラスメイトの女子に目をつけられ、虐めに遭っているから。
リオン(水守理音)の学校に行けない理由
…自分の気持ちを言えず、親の言いなりになっているから。
政宗(政宗青澄)の学校に行けない理由
…虚言癖があり、「ホラマサ」と言われ虐められているから。
ふうか(長谷川風歌)の学校に行けない理由
…ピアノの練習漬けで、クラスに馴染めていないから。
ウレシノ(嬉野遥)の学校に行けない理由
…中学の子たちに奢ったりしているうちに、エスカレートしていきカモにされているから。
【かがみの孤城】リオンに記憶はある?
リオンに記憶はあります。
何故なら、2年生の新学期に、待ちぶせしてこころに手を振ってかけよっていったからです。
面識が無い状態では不自然です。
最後に姉に「記憶を残してほしい」お願いしたときに「善処する」と言っていたので、なんとか記憶を残してもらったのでしょう。
【かがみの孤城】ラストの意味とは!伏線あり!
※以下ネタバレを含みます。ご注意ください※
こころは中学2年生になり、雪科第五中学校へ通う道を選ぶ。
登校中、不安げな表情になり、だんだんと足取りは重くなる。
塀の前で待機していた水守理音(リオン)が、流れゆく人だかりからこころを見つけると、「おーい!」と笑顔で走り寄っていく
このシーンは、劇中の冒頭にあるこころのモノローグが伏線となっています。
こころ:「たとえば、夢観るときがある。転入生がやってくる。その子はなんでもできる素敵な子。沢山いるクラスメイトのなかに、私がいることに気づついて、お日様みたいな眩しい微笑みを浮かべ『こころちゃん、久しぶり!』て真っすぐ近寄ってくる。みんな息を呑む。そんな奇跡が起きたら良いと、ずっと願ってる。そんな奇跡が起きないことは、知っている」
出典元:映画『かがみの孤城』│「かがみの孤城」製作委員会
心に記憶がないため言えないけれど、理音は内心では「こころ、久しぶり!」と声をかけていたでしょうね。
奇跡が起きたのです。とても魅力的なワンシーンです。
リオンも、2年生から転校生として雪科第五中学校の生徒になっていることから、親に自分の気持ちを伝えて前に進めたことが読み取れますね。
【かがみの孤城】スバルの学校行けない理由やその後などについて考察まとめ
今回は映画『かがみの孤城』について考察してみました。
- スバルの学校行けない理由…
- スバルのその後…ゲーム会社ユニゾンの天才ディレクター「長久六連(ながひさろくれん)」になった。
- ラストの意味…リオンの記憶は消されなかった。リオンがこころを助けたくて待ち伏せして、声をかけていった。これはこころが望んでいた奇跡だった。
視聴後、暫く余韻に浸ってしまう作品でした。
リオンがこころに駆け寄るシーンは繰り返し観てしまいました。素敵な映画に出会えたことに感謝です。
ご参考になりましたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。