今回はアニメーション映画『大雪海のカイナほしのけんじゃ』についてです。
原作は『BLAME!』『シドニアの騎士』で知られる人気漫画家・弐瓶勉(にへいつとむ)さんです。
監督の安藤裕章(あんどうひろあき)さんは、元々弐瓶勉さんのファンとのこと。念願叶っての本作品でした。
映画『大雪海のカイナほしのけんじゃ』は、1月に終了したアニメ『大雪海のカイナ』の続編です。
筆者はアニメの視聴者だったので、続きをとても楽しみにしていました。
ということで本記事では、
「大雪海のカイナほしのけんじゃの感想(ネタバレ含)」
についてご紹介しています。
気になる方はぜひご覧くださいませ。
【大雪海のカイナほしのけんじゃ】あらすじ
文明が衰退し雪海に沈んだ惑星。
人類は巨木「軌道樹」から広がる世界でかろうじて暮らしていた。文字が読める少年・カイナと雪海の王女・リリハは、水源となる「大軌道樹」へと向かうが、そこにあったのはビョウザン率いる独裁国家・プラナトだった。
「建設者」と呼ばれる兵器を自在に操り、人類のためとして大軌道樹の破壊をもくろむビョウザン。
そして、失われた「文字」を読み解き、滅びゆく世界の謎に迫るカイナとリリハ。終末世界を舞台に展開するポスト・アポカリプスファンタジー超大作!
引用元:大雪海のカイナほしのけんじゃ公式サイト
【大雪海のカイナほしのけんじゃ】キャスト・スタッフ
【大雪海のカイナほしのけんじゃ】感想(ネタバレ含)
※以降、ネタバレを含みます。映画『大雪海のカイナほしのけんじゃ』をまだ鑑賞していない方はご注意ください。
しょっぱなから迫力満載!理解が追い付かなくても大満足!
カイナとリリハとその仲間たちは、軌道樹を目指して船旅に出ます。
航海中、ほぼ90度の坂になっている雪海を登っていなかなければならない場面に出くわします。
筆者は船について無知だったため、なにが起こっているのかサッパリだったのですが、緊迫感はビリビリと伝わって、登場人物たちと共に手に汗を握りました。
その後も、何度もピンチが降り注ぎます。その度に、圧倒的映像美と迫力に驚かされます。
『独裁国家・プラナト』で、エレベーターのようなものが上空に上がっていく仕組みも(賢者の遺品?)、軌道樹に蟲が集まる理由も分かりません。それでもやっぱり格好いいです。
特に、リリハの弟・ヤオナが『兵器・建設者』を動かすシーンはビリビリと痺れました。人が人を救うシーンってどうしてこうも感動するのでしょうか。
ふと現実を見つめる時間がやってくる!
カイナたちが辿り着いた先は『独裁国家・プラナト』でした。国のトップであるビョウザンが、
「賢者たちの教えに従い、民間と労働者を分けている」
のような発言をするシーンがあるのですが、そこで「いたたたた…」となりました。私は労働者だということにハッとしたのです。ふと現実にかえる時間です…笑
また、軌道樹の精霊とされる『ヒカリ』は、姿を見せる者を選ぶとのこと。純粋な心のひとにしか見えないというのです。
『ヒカリ』に見ることができるカイナとリリハは素敵でしたし、筆者もヒカリが見える人間でありたいと思いました。
看板の文字が面白い。まるでアトラクション?!
ビョウザンの部屋の壁に、古代の文字看板が大切に飾られているシーンは面白いです。「立ち入り禁止」「植物遺伝子保管室」など、そんな大したこと書いてないのに……と、思わずクスリとなります。
けれど実際、文明が滅んだらそうなるだろうなといやにリアルなのです笑
同時に、「文字読める自分すごい」なんて良い気分にさせてくれましたね。なんだか、スクリーンを見つめている私たちが賢者の気分になってくるというか、不思議な感覚に襲われました。
スクリーンに絵が走ってて、すごい未来に生きているな……と思いました。
まるで、文明が滅んだあとの『未来の人間を見守っている』かのような、そんな気持ちになってしまいました。
まるでアトラクションのよう!
美しいラスト。カイナは格好良い。
カイナが格好良かったです。
容姿の美しさはもちろんですが、常に落ち着いていて穏やかで頼りになって。故郷のおじいさんおばあさんにも優しくて愛されています。
リリハが恋するのも分かります。最初、リリハは女王さながらの性格でしたが、終盤に差し掛かるにつれ、普通の女の子みたいにカイナに甘えることができていたのは印象的でした。
『大雪海のカイナほしのけんじゃ』のラストは、“カイナとリリハの結婚式”という終わりにふさわしいラストでした。リリハが身に着けたウインディングドレスは、恐らく天膜のおばあちゃんたちに貰ったドレスなのでしょう。
欲をいうならふたりのキスシーンを見たかったですね。
因みに、スクリーンにエンドロールが走っている間、ひとりのお客さんを覗いて、席を立つひとはいませんでした。わたしもそのひとり。理由は様々でしょう。感動の余韻で動けない人、この間に涙の跡を乾かす人、最後の1枚絵やオマケを期待する人……。
筆者は全てでした笑
看板を見つけた!
映画の帰りに、ふと目にした注意書き。「意外と今使われている看板(?)も、雰囲気変わらないんだなー」などと思っていたら、よく見るとスタッフさんの遊び心でした笑
『大雪海のカイナほしのけんじゃ』の楽しみは帰りまで続きました。感謝です。
『大雪海のカイナほしのけんじゃ』はプレスコ方式で収録されたそうです。プレスコ方式とは、先に声の収録をして、あとから映像を制作する方法です。臨場感の秘訣のひとつと言えそうです。
プレスコ方式のアニメ映画一覧!大雪海のカイナ│海雪とは?ヒカリの正体は?オオノボリ様とは何か解説!【大雪海のカイナほしのけんじゃ】まとめ
今回はアニメ映画「大雪海のカイナほしのけんじゃのネタバレ感想レビューについてまとめてみました。
見終わった後も心地よく、観に行って大正解でした。
ご参考になりましたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。