青春小説『トラペジウム』についてです。
本作は、高校一年生の少女がアイドルを目指すべく、仲間集めをするという物語です。
著者が元乃木坂アイドルの高山一実さんということで注目を集め、30万部の大ヒットを記録しました。
また、5月には劇場公開されることでも話題となっています。
ということで本記事では、
- 『トラペジウム』の名言
- 感想レビュー
についてまとめています。
もしご興味ある方は、ぜひ最後までご覧くださいませ。
※以下、ネタバレを含みます。
【トラペジウム】あらすじ・ストーリー
高校1年生の東ゆうは「絶対にアイドルになる」ため、己に4箇条を課して高校生活を送るが――。
現役トップアイドルが、アイドルを目指すある女の子の10年間を描いた感動の青春小説!
KASOKAWAオフィシャルサイト│KADOKAWA CORPORATION
【トラペジウム】主な登場人物/キャスト
■東ゆう/結川あさき
…城州東高校1年。
主人公。なにがなんでも、アイドルを目指している少女。
■大河くるみ/羊宮妃那
…西テクノ工業専門学校2年。
ロボット研究会に所属。ロボコン大会に出場依頼、有名人。かわいい。
■華鳥蘭子/上田麗奈
…聖南テネリタス女学院2年(お嬢様高校)。
テニス部所属。「エースをねらえ!」のお蝶婦人似の美少女。
■亀井美嘉/相川遥花
…城州北高校1年。
不登校の過去がある。整形美人。ボランティア活動をしている。
■工藤誠司/木全翔也
…西テクノ工業専門学校2年。
変態。カメラが得意。
【トラペジウム】名言4選!
名言1
角膜レベルでの変態は救いようがないため、話を逸らす。
小説『トラペジウム』│高山一実
言葉選びが逸材です。
また、非難するわけでもない器の大きさが伺えます。著者が元アイドルという点でも、刺さります。
名言2
「初めてアイドルを見た時思ったの。人間って光るんだって。」
小説『トラペジウム』│高山一実
アイドルを目指す少女ならではの、キラキラとした名言です。
名言3
大人に言われて嬉しい言葉を探すより、子どもに言われて嬉しい言葉を探す方が簡単だと思う。
小説『トラペジウム』│高山一実
的を得ていると思わせてくれる名言です。
名言4
「アイドルになりたくない女の子なんているんですか?」
小説『トラペジウム』│高山一実
アイドルを目指す少女の鮮烈な価値観が覗かれる名言です。
名言5
「全部落ちたなんて、かっこ悪くて言えないや。」
小説『トラペジウム』│高山一実
東ゆうのこれまでの行動の理由も見えてきます。
胸を撃たれる名言です。
本記事はアニメーション映画『トラペジウム』について「あらすじ・主な登場人物とキャスト・原作との違い・伝えたいこと・ネタバ…
【トラペジウム】ネタバレ感想レビュー
個人的に、本作の最大の魅力は「高山一実さん(国民的アイドル)が執筆したアイドルの物語」ということにあるように感じました。
高山一実さんは辛いことがあってもグッと内側で、笑顔を絶やさないタイプだったので興味が湧きました。
主人公の心情を、著者と重ねつつ、もしかしてこんなこと思ってたのかな、なんて想像して読むのは醍醐味です。
調べてみたところ、高山一実さんの伝えたかったことは「夢を叶える過程の素晴らしさを伝えたかった」とのこと。
(リサーチ不足で、アイドル活動についてもっと言及されているのかと思ったので意外でした。)
ということで本作は、アイドルを目指すまでの活動にフォーカスされている物語です。
違ったら申し訳ないですが、芸能界の闇もあるでしょうし、高山一美さんにとってキラキラした場面を切り取るとしたらその場面になるのかなと想像しました。
想像の範疇にすぎませんが(汗)。
白い事実を黒く描くことは可能だけれど、逆は難しいように思うからです。
本作の主人公の性格がイマイチ(著者も認めている)なのですが、アイドルを目指している女の子(ある意味著者の分身ともいえる人物像)を綺麗事にしないのは、カッコいいと思いました。
高山一実さんは性格が良さそうなので、だからこそなのかもしれません。
因みに、筆者が可愛いと思ったのはくるみんです。
前に出たがらないところもまた良いのですよね。そんなところも計算されているとしたら、さすがアイドル(高山一実さん)、という感じです。
因みに、文章はとても読みやすかったです。努力されたことがヒシヒシと伝わってきました。
ただ、会話文のラストに句点がついているのだけ気になりました。だれも指摘しなかったのかな?、と。
まるでアニメを観ているかのように映像が頭に浮かんだので、映画化に納得です。
映画公開がとても楽しみです。
【トラペジウム】名言/ネタバレ感想レビューまとめ
今回は小説『トラペジウム(高山一実著)』についてまとめてみました。
名言は個人的に心に響いた4選を上げさせていただきました。
また、読みやすくポップな印象の青春小説でした。
夢を叶える瞬間は嬉しいですが、目指している時間が最も輝いているのかもしれませんね。
ご参考になりましたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。