映画『雪山の絆』ヌマの死因や手紙の意味を考察&ネタバレ感想レビュー

実話を基にした映画『雪山の絆』についてです。

この記事では、

  • 簡単なあらすじ
  • ヌマの死因、手紙の意味を考察
  • ネタバレ感想レビュー

をまとめてご紹介しています。

以下、ネタバレを含みます。

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映画『雪山の絆』の作品情報

作品名『雪山の絆』
公開日スペイン:2023年9年9月、アメリカ・日本:2023/12/22
制作国スペイン、アメリカ
上映時間144分(2時間24分)
監督J・A・バヨナ
(映画『雪山の絆』の作品情報)

映画『雪山の絆』の簡単なあらすじ

起:1972年。ウルグアイの乗客45名を乗せたウルグアイ空軍機571便が、チリのサンティアゴへ向かう途中、アンデス山脈に墜落する。


承:墜落後、生存者たちに次々と困難がふりかかる。やがて深刻な食糧不足に直面し、亡くなった仲間の遺体(人肉)を食べるという苦渋の決断を下す。


転:救助の見込みが立たない中、自ら人里を探しに旅立つことを決意。そのうち2名が険しい山々を越え、ついに人里にたどり着く。


結:雪山に残された遭難者たちは無事に生還する。

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映画『雪山の絆』の主な登場人物(キャスト)

  • ヌマ・トゥルカッティ(エンゾ・ヴォグリンシク):24歳の法学生。
  • ナンド・パラード(アグスティン・パルデッラ):22歳の工学生。
  • ロベルト・カネッサ(マティアス・レカルト):19歳の医学生。

映画『雪山の絆』のヌマの死因は感染症によるもの

ヌマの最終的な死因は、“足の怪我による感染症”です。

ただし、ヌマの死因は足の怪我のみによって引き起こされたものではありません。

たとえば、「低体温症」「飢餓状態」によるエネルギー不足や体力低下も死因のひとつの要因といえます。

極寒の環境下で体温が著しく低下すると、心臓や脳をはじめとする臓器の機能が落ちます。

また、ヌマの場合は人肉を食べることに抵抗を覚えていたため、免疫力が下がった状態でした。

いつ救助にきてくれるのか分からないという心理的なプレッシャーもあったことでしょう。

ヌマの死因は感染症によるものです。

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ネタバレ考察:最後のヌマの手紙の意味が切ない

彼が最後に残した「友のために自分の命を捨てるほど偉大な愛はない」という言葉が胸に残りますね。最後に何を伝えたかったのでしょう。

「愛している」と言いたかったのかもしれないし、「愛してほしい」と思ったのかもしれない。

調べてみたら、これはヨハネによる福音書のようです。

おそらく、ヌマは宗教により人肉に対する抵抗が強かったけど、それでも仲間に命を差し出すために、「人肉を食べるのはダメだ」という教えを「友のために自分の命を捨てるほど偉大な愛はない」という教えで相殺して葛藤していたと考えられます。

不安でずっと握りしめていたのでは。自分と仲間のために。切ないです。

体が弱り、皆の力になれないのが辛いと嘆いていたヌマ。生きていれば、将来は弁護士となり多くの人を支えるはずだったでしょう。

そもそも人肉を拒否していたからこそ弱っていたのもあるでしょうに……現実は残酷です。

ヌマの手紙には宗教的な意味合いがありました。

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映画『雪山の絆』の結末について筆者のネタバレ感想レビュー!

“語り部は助かるもの”だという先入観があったため、ヌマが死ぬ瞬間は衝撃的でした。

残念ながらヌマは亡くなってしまった訳ですが、“状況が描写されているということは、そのなかの最低1人は助かっている”、という奇妙な安堵を覚えながら観るのが独特な感覚でした。

この映画、遺族にとっては観るのも辛いだろうなぁ。それとも、観ることによって慰めになるのでしょうか。わかりません…

印象的だったシーンは、蛙(食糧)を見つけて世紀の大発見かのようなリアクションを魅せるナンド。その背後でロベルトが外部の人間を見つけて同じリアクションをとっているのも感動します。2ヶ月間で人の価値観はここまで変わるのか――。

良すぎて、終盤からラストシーンまで、何度も繰り返し観てしまいました。

スクープを嗅ぎ付けて風のようにやってくる騒がせなマスコミたちも、この時ばかりは彼らにとって好意的に映ったのではないでしょうか。

2ヶ月生き延びられた人が16名もいたのは、彼らがラグビー部員だということも大きかったのかもしれませんね。

また、希望をもてるか否かで生命力はかなり変わってくると思うので、案外、(捜索再開を告げた)ラジオを残した誰かの存在が、誰かの命を繋いだかもしれないと思いました。

5つ星の感動作でした。

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映画『雪山の絆』に気まずいシーンやグロいシーンはある?

  • 気まずいシーン:なし
  • グロいシーン:あり

まとめ:映画『雪山の絆』ヌマの死因は感染症によるもの

今回は映画『雪山の絆』についてまとめてみました。

ヌマの死因は足の怪我による感染症でした。

最後、生き延びた人々がいるのは、彼の存在あってこそです。

ヌマの優しい想いが、今後も作品を通じ多くの人々に語り継がれていることを嬉しく思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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