映画『アリスとテレスのまぼろし工場』についてです。
本作はファンがいる一方で、
「気持ち悪い」という声が多いようです。
筆者は、同監督・岡田麿里さんの映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』が好きなので、遅ればせながら視聴してみることにしました。
結果、気持ち悪くてリタイアしてしまいました。
ということで、本記事ではなぜ「気持ち悪い」と思ったのか女視点で言語化していきたいと思います。
「気持ち悪いシーンの例は?」
「なぜ気持ち悪いの?」
「気持ち悪いという視聴者の声(ネット上の反応)」
本記事は「気持ち悪いシーンが気になる…」「気持ち悪いという感想が気になる…」という方にピッタリです。
【アリスとテレスのまぼろし工場】ストーリー
菊入正宗14歳。彼は仲間達と、その日もいつものように過ごしていた。すると窓から見える製鉄所が突然爆発し、空にひび割れができ、しばらくすると何事もなかったように元に戻った。しかし、元通りではなかった。この町から外に出る道は全て塞がれ、さらに時までも止まり、永遠の冬に閉じ込められてしまったのだった。
町の住人たちは、「このまま何も変えなければいつか元に戻れる」と信じ、今の自分を忘れないように〈自分確認票〉の提出を義務とする。そこには、住所、氏名、年齢だけでなく、髪型、趣味、好きな人、嫌いな人までもが明記されていた。
正宗は、将来の夢も捨て、恋する気持ちにも蓋をし、退屈な日常を過ごすようになる。ある日、自分確認票の〝嫌いな人〟の欄に書き込んでいる同級生の佐上睦実から、「退屈、根こそぎ吹っ飛んでっちゃうようなの、見せてあげようか?」と持ち掛けられる。
正宗が連れて行かれたのは、製鉄所の内部にある立ち入り禁止の第五高炉。そこにいたのは、言葉も話せず、感情剥き出しの野生の狼のような謎の少女。この少女は、時の止まったこの世界でただ一人だけ成長し、特別な存在として、長い間閉じ込められていた。
引用元:映画『アリスとテレスのまぼろし工場』公式サイト
【アリスとテレスのまぼろし工場】主な登場人物/キャスト
佐上睦実/上田麗奈:本作のヒロイン。正宗のクラスメイト。
五実/久野美咲:時が止まった世界で、唯一成長する少女。
【アリスとテレスのまぼろし工場】なぜ気持ち悪いのか感想レビュー
まずは、筆者が実際に気持ち悪いと感じたシーンをあげていきたいと思います。
気持ち悪いシーンの例
気持ち悪いシーン1:体育の授業で「なぜ?」
ブルマ…
まず、序盤の体育のシーンでブルマの少女たちが出てくるのが気持ち悪いです。
1990年代ということをアピールしたかったのかもしれないけれど。
一定数「ブルマ」に対し性的興奮を覚える人がいるのは明らかなので、アダルトカテゴリのイメージがはこびりつつあるのですよね…。
男子生徒たちの会話が膝裏にシフトされているのも、気持ち悪いと感じました。
男性視聴者に媚びつつ、「ブルマは関係ないですよ」と女性視聴者に媚びているみたいです。
少年たちの会話…
「後ろから見たら女みたい!」と言って主人公の胸を男友達が揉むシーンも気持ち悪いです。犯罪臭がします。(無差別的な意味で)
男性生徒たちの「膝裏が好きなんてマニアック」「お褒めの言葉ありがとう」「じじいの発言すんなよ」という会話も違和感です。
“じじいの発言だ”というセリフ。
これは“祖父”の意味ではなく“年配者”の意味です。
“膝裏がマニアック”だということは大人になった今ではその通りだと思うのですが…。
学生という横社会で、膝裏が好きと友達の一人がそう言うなら、多少驚くにしろ「へぇ、そういうものなんだね」と普通に受け入れそうなものです。
体育授業中の少年たちの会話というより、フェンス越しに授業覗いているおじさんたちの会話みたいだ、というのが率直な感想です。
思春期特有の甘酸っぱさがなくて、ネットリしています。
ただ、そうだとしても気持ち悪いのですが…(汗)。
気持ち悪いシーン2:少女たちの「なぜ?」
追い打ちをかけるように、
ヒロイン・睦実がスカートを捲し上げて自らパンツを見せるシーンがあります。
この時点でまるで成人漫画を読んでいるかのような気分に。
思春期にそんなことする女子、いるでしょうか。ファンタジーです。
さらに犬みたいな(?)少女・五実が登場し、主人公・正宗に馬乗りになったところでリタイアしました。
男性視聴者に対する「美少女からこんなことされたらドキドキしちゃうでしょ?」という狙いを暗に感じる一方で、
主人公・正宗に嫌がるリアクションをとらせるのが「本作は成人向けではないですよ」と女性視聴者に言い訳しているみたいで、気持ち悪さのダブルパンチです。
なぜ気持ち悪い?「人柄がファンタジー!」
人柄がファンタジーだからだと思います。
作中に実際にいそうな人々の描写を観て「いるいる、そういう人」というのは一種の醍醐味だと思います。
逆に「実際にいないだろう」「ご都合主義」という人間を描写してしまうと、例え日常の話だとしても、リアリティーがなくてモヤッとするのだと思います。
“制作サイドの趣向や都合”を見せられた気がして、「なんか気持ち悪い…」とげんなりしてしまうのです。
この気持ち悪さは、例えば「チョロインのハーレム作品」「BL作品」を気持ち悪いというのに通じるように思います。
女と男は本質的に相手を知ることはできませんから、「あり得なさ」に気づくことはないのです。
一方で、ブルマシーンやパンチラシーンは少年漫画、青年漫画でもお約束のように思います。
実際に本作にはファンがいて、良い部分も沢山あるのは明らかです。
視聴者側が映画を選ぶのと同様に、
制作側も視聴者を選んだ作品だといえるでしょう。
本作ではアニメ映画『秒速5センチメートル』が気持ち悪い(「童貞の妄想みたいで気持ち悪い」、「ストーカーみたいで気持ち悪い…
【アリスとテレスのまぼろし工場】視聴者の気持ち悪いという声(ネット上の反応)
アリスとテレスのまぼろし工場見た!
— モチ42 (@tsubuan75) September 15, 2023
はじめからずっと気持ち悪い描写で久々に途中退出。 pic.twitter.com/uId4smBLfC
アリスとテレスのまぼろし工場
— ヒロトモ (@mizoice) January 9, 2024
思い返せば返すほど 気持ち悪い映画だったなぁ(めちゃくちゃ褒めてます)
アリスとテレスのまぼろし工場を観てきた。
— うんさかみくろ (@bunchakamicro) October 16, 2023
気持ち悪いとの評もあるようだが僕はむしろその気持ち悪さが好き。最高の変形セカイ系・モラトリアムマシマシ恋愛脳アニメだった。
アリスとテレスのまぼろし工場見てきた。「好き」って感情が気持ち悪いくらい精密に描かれてて、鑑賞中に心をかき混ぜられるような心苦しさを感じた‼︎岡田監督だからこその人物の心情変化の描き方やフェティシズム全開だったから、万人にお勧めは難しい内容だった。
— :)) (@oz_chamomile) October 1, 2023
「アリスとテレスのまぼろし工場」を見た。
— 馳せる (@haseru_seru) February 24, 2024
人の気持ち悪さがよく表れていてよかった。希望って気持ち悪いよね。
ちょいちょい描写がきつかったけど、全体としては良い物語だった。
アリスとテレスのまぼろし工場みました。
— ろ〜ち (@kusottare_9) January 16, 2024
フィクションと言われればそれまでだけど
主人公の友達のひとりが気持ち悪い。
もはや性犯罪者予備軍。そこでかなり精神持ってかれた。
そして中学生らしからぬ、制作陣側のこういうのがいいんだろぉ?な恋愛。。。
映像は綺麗でした。
アリスとテレスのまぼろし工場は設定が自分には違和感過ぎて苦痛でした
— 雫 (@zC7G0RmyXSSSAG4) January 18, 2024
孫を言葉が全く発達しないほど年単位で放置、父親に恋、濃厚なキスシーン
全てが気持ち悪い
背景綺麗だけ
恋が世界を壊すどころか停滞を選びそんな感情の揺れがあるのにヒビ割れない
妊婦が年単位で消えない不思議
アリスとテレスのまぼろし工場は、気持ち悪い人間がいっぱいいたので、よかったです。気持ち悪い人間がいっぱい出る話が好きなので。
— いりこしうむ 芸カ30 ア28 (@rinpa1059) September 28, 2023
アリスとテレスのまぼろし工場、「すごい! ちゃんとしてる!」と「ウワーッ! 気持ち悪い!」が連鎖する映画だったけど、岡田麿里なので後者を見に行ったおれとしては加点ポイントだったんよな
— くろかわ ☽ (@soratobuzabuton) October 23, 2023
ちゃんとしてるのラインが岡田麿里なのにちゃんとしてる、なので低め。ライブ感で動いてるな、もあった
アリスとテレスのまぼろし工場、主人公好きだなって思ったのに気持ち悪かったわ〜気持ち悪い話だった!!
— みかお (@mkooo_9) January 30, 2024
アリスとテレスのまぼろし工場はまぁ好き嫌い別れると思う。正直気持ち悪いと感じる部分はある
— RiC@HELLO WORLDを見て (@RinCanal) October 8, 2023
映画「アリスとテレスのまぼろし工場」鑑賞。
— とみさわ千夏 電子配信してるみたいです (@sennatsucobu) September 25, 2023
分かりづらい設定、半分くらい観てからようやく全てが理解できた。
かなり骨太の脚本ではあった。
ただキャラクターがなぁ。五実はちょっと行動が気持ち悪いし、全てを突っぱねてるような睦実もそれほど好きになれなかった。けどお話はちょっと泣けた。 pic.twitter.com/nT3RbVOu0e
最後まで鑑賞した方々の「気持ち悪い」という感想には、奥深さがありますね。
味わい深い作品のようです。
本記事はジブリ映画『コクリコ坂から』が気持ち悪いという声・メルと俊の関係について分りやすくまとめてご紹介しています。…
【アリスとテレスのまぼろし工場】気持ち悪いについて感想考察まとめ
今回は映画『アリスとテレスのまぼろし工場』の気持ち悪さを女視点でまとめてみました。
- 気持ち悪いと感じたシーン…体育の授業のシーン、少女たちの破廉恥なシーン
- 気持ち悪いと感じた理由…序盤が成人向け漫画のような内容だから、人柄がリアルじゃないから
という結果となりました。
ご参考になりましたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。