【きさらぎ駅】はすみ7年後の真相が怖すぎる…伝説の2ch投稿と最後の「嘘」を考察

映画『きさらぎ駅』のラスト、あなたはその「嘘」に気づきましたか?

SNSで話題をさらった本作ですが、観終わった後に「7年後の世界から戻った理由」や「ループの仕組み」がわからず、モヤモヤが残った方も多いはず。

実は、劇中の「7年後」という設定は、現実のネット掲示板で起きた「ある生還報告」が鍵を握っています。

この記事では、伝説の2ch投稿と映画のストーリーを照らし合わせ、ラストシーンに隠された残酷な真実を徹底考察。

これを読めば、映画の裏側に潜む「本当の恐怖」がすべて繋がるはずです。

※本記事はネタバレを含みます。

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映画『きらさぎ駅』の作品情報

  • 公開日:2022年6月3日
  • 監督:永江 二朗
  • キャスト: 恒松 祐里(主演)、佐藤 江梨子、本田 望結 ほか

【あらすじ・ストーリー】

堤春奈(演:恒松祐里)は、大学の卒業論文の題材として都市伝説「きさらぎ駅」を選びました。

リサーチの結果、「はすみ」として投稿していたと思われる女性・葉山純子(演:佐藤江梨子)の存在を知ります。

純子から語られた異世界での出来事、そして脱出のヒント。その選択が春奈の運命を大きく狂わせていくことになります。

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映画『きさらぎ駅』の謎|7年の年月が経っていた理由

映画の中で、生還した葉山純子(元・はすみ)が現実世界に戻った際、そこには「7年」もの月日が流れていました。

なぜ「7年後」という具体的な数字だったのでしょうか?

1.異世界の時間は「ループ」している

電車で居眠りしている若い女性

では、なぜ7年ものズレが生じたのか。映画の描写から、きさらぎ駅の世界は一定の展開を繰り返す「ループ構造」になっていると考えます。

純子自身は異世界でわずかな時間を過ごしたつもりでも、実際には何度も同じ恐怖を繰り返していました。

「ループした回数分の時間」が現実世界で積み重なり、生還した時には7年という歳月が過ぎていました。

しかし彼女は生還した最後のループ時の記憶しか覚えていない…という真相が、本作で提示された「7年の空白」と言えるでしょう。

2.パラレルワールドの可能性

また、きさらぎ駅に新たな人物が紛れ込んだ場合に、異世界に分岐点が発生する(パラレルワールド)という可能性も考えられます。

しかし、現実世界へ戻る際に「7年」という明確な時間が進んでいることから、

単純に異世界のループに巻き込まれている間に、元の世界の時計だけが進んでしまったと考えるのが自然といえます。

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【重要】2chに現れた「はすみ7年後」の書き込みは嘘?真実?

実は、この設定はネット上の都市伝説を忠実に再現したものです。

元ネタである2chの掲示板では、2004年に消息を絶った「はすみ」氏を名乗る人物が、ちょうど7年後の2011年に「無事に帰還しました」という書き込みを行ったという有名な後日談があります。

現実世界の2011年6月30日、ネット上のまとめサイトにて『はすみ』を名乗る人物が突如として生還を報告する書き込みを行いました。


以下に引用します。

あの、信じてくれないと思いますが。
7年立った、今、普通の世界に戻れました。

帰ったあと色々あり。
返事することができなかったのですが;

なんか気にしてくれている人もいたので

あのあと、運転手が車を止めました。
暗い森のなかで、向こうに光が見えました。

その運転手の独り言はよくわからなかったのですが、
右の方から、男の人が歩いてきて、
凄く怖かったです・・・。
その瞬間、あたりが光、車に衝撃がありました。

運転手は消えていました。

その男性は、私に「なんでここにいる!ここにいてはダメだ!
今の運転手は、消した、今のうちに逃げるんだ!」
すごく慌てた雰囲気でした。

その男性は、車から私をおろし、光の方へ歩けと、言われました。
もう正直、なにがなんだかわからなくて、泣きながら走りました。

まぶしくなったとたん、目をあけると、最寄り駅の前で
両親が車から私を呼んでいました。

そのときそこは2011年の4月でした。
間の7年間は消えていました。両親もなにごともなかったかのように
私を連れて帰りました。みんなありがとう・・・。
おかげで戻れました;;

皆さんもお気をつけて^^

引用元:2011年にネット掲示板(まとめサイト)へ投稿された「はすみ」を名乗る人物の書き込みより

書き込みはひとつだけ。その内容は『現実では7年も経っていたなんて信じられない』という衝撃的なもの。

この書き込み自体の真偽(本物か偽物か)については今も証明されていませんが、『失踪からちょうど7年後に戻ってきた』というエピソードは、ファンの間で最大の謎として語り継がれるようになりました。

以上のことから、映画版が採用した『7年の空白』『車の運転手』『光のドア』という設定は、まさにこのネット上の伝説をオマージュしたといえるでしょう。

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映画のラストが意味する「はすみ」の残酷な嘘と真相

女子高生を抱きしめる女性

物語の終盤に主人公・春奈が取った行動と、その結末に隠されている衝撃的な真相を解説します。

結末の真相:教え子を救うための「身代わり」

結論から言えば、純子(はすみ)が春奈に教えた「元の世界に戻るためのルール」は真っ赤な嘘でした。

純子の真の目的は、異世界に取り残された教え子・明日香を救い出すこと。

そのために、「最後に光の扉をくぐった1人だけが元の世界に戻れる」という真のルールを逆手に取り、春奈を「最後の一人」にならないよう誘導したのです。

「結局、自分が一番可愛い」という人間の本質

純子は、春奈が土壇場で「自己犠牲」ではなく「生存欲」を優先することを見抜いていたのでしょう。

案の定、春奈は明日香を出し抜いて先に光の扉へ飛び込みましたが、それこそが純子の狙い通りでした。

その結果、最後に残された明日香だけが現実世界へ帰還し、春奈は「きさらぎ駅」に閉じ込められることになりました。

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映画『きさらぎ駅』が「怖い」と感じる3つの理由

ここでは、映画『きさらぎ駅』が怖いと言われている理由を3つ取り上げて解説します。

  1. リアルとリンクしたフィクション
  2. 主人公が陥る「無限ループ」の絶望
  3. おじさんへの冷遇

1. リアルとリンクしたフィクション

本作はSNSを通じて現実とリンクしています。

フィクションでありながら「きさらぎ駅」の存在をどこかで信じずにはいられない…そんな奇妙な感覚が私たちの恐怖心と好奇心を煽ります。

2. 主人公が陥る「無限ループ」の絶望

ラストシーンで、再び電車の中で目覚めた春奈。 きさらぎ駅では「目覚めると(死亡すると)記憶がリセットされる」というルールが存在します。

つまり、学びも成長も許されないため「無限ループ」の世界に閉じ込められてしまうという、最も恐ろしい結末と言えます。

3. 妙にリアルな「おじさん属性」への冷遇

酒瓶を持ってるおじさん

劇中のサラリーマン風の男性に対する、若者たちの冷ややかな態度は非常に印象的です。

怪異に襲われている最中であっても、おじさんだけは真っ先に置き去りにされる。この描写は、現代社会が反映されているような、ゾッとする演出でもあります。

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元ネタ(2ch)と映画版の決定的な違い

最後に、2ch(現5ch)の原作掲示板と映画版の設定の違いを見ていきましょう。


項目映画版原作(2ch)
同行者複数人で行動語り手(はすみ)の1人のみ
敵の正体血管のような化け物実体は不明(不気味な住民)
生還方法光の扉へ飛び込む掲示板で相談しながら試行錯誤
結末世代交代とループ書き込みが途絶え、消息不明

原作は「一人きりの孤独な恐怖」ですが、映画版は「生き残りをかけた生存競争」へとアップデートされています。

それぞれ違った恐怖があります。

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まとめ:映画『きさらぎ駅』の真相を振り返って

本記事では、映画『きさらぎ駅』のラストの意味や、7年という時間の謎について考察しました。

  • はすみの7年後の理由:異世界のループ構造、または現実との時間軸のズレによるもの。
  • 結末の真相:純子が春奈を利用して、教え子の明日香を救い出した。
  • 恐怖の本質:記憶がリセットされ、一生出られない無限ループの恐怖。

映画を観た後にこれらの設定を振り返ると、純子の部屋に貼られた大量の資料が、いかに執念深く「生還のチャンス」を狙った攻略データだったかが分かりますね。

きさらぎ駅がもし実在するのなら、皆さんは足を踏み入れる勇気がありますか?

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