映画『ミッシング』の元ネタは?似ている実話(日本)が報じられていた!

映画『ミッシング』は、家族の失踪という衝撃的なテーマを描いた作品です。

公開以来、

「映画『ミッシング』の元ネタは?」
「実際にあった事件や実話がモデルなのか?」

と気になる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、映画『ミッシング』に直接的な元ネタが存在するのかを解説するとともに、過去に日本で報じられた“似た実話や事件”の共通点についてもご紹介します。

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映画『ミッシング』に原作はあるのか

映画『ミッシング』は、吉田恵輔監督によるオリジナル作品で、原作はありません。

では、元ネタは存在するのでしょうか。

映画『ミッシング』の元ネタとなった日本の実話はあるのか

行方不明の娘を探すためにチラシ配布している母親

映画『ミッシング』の「元ネタなのでは」と世間で囁かれている実話は、「山梨キャンプ場女児失踪事件」です。
※公式の公表ではありません。

警察庁生活安全局人身安全・少年課のデータによれば、映画撮影開始時(2023年)の日本の行方不明者数は9万144人
児童行方不明の事件は多いです。


日本で起きた未成年の未解決事件(実話)を例にあげると、

  1. 山梨キャンプ場女児失踪事件
  2. 泉南郡熊取町小4女児誘拐事件
  3. 室蘭女子高生失踪事件

などが注目されています。

以下、これらの事件を詳しくご紹介していきます。

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実話1.山梨キャンプ場女児失踪事件

2019年9月21日、7組の家族が集まりキャンプをしていました。女児が他の子どもたちの後を追ったところ、行方をくらましました。

10分ほどの間の出来事でした。

経過など

捜索には、警察や消防、自衛隊など延べ約1700人が加わったものの手がかりは見つからず。
9月28日に自衛隊が撤退しました。

2022年4月23日、ボランティアで捜索していた男性が、600mほど離れた場所で骨を発見。

2022年5月14日、4月23日に発見した骨が本人のものと確認されました。
なお、死因の特定には至っていません。

事件を通じ、SNSにて、女児の母親に対し多くの誹謗中傷がありました。
このあたりの共通点が「元ネタなのでは」と囁かれる所以です。

2020年10月19日、名誉毀損の罪で男が逮捕されています。

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実話2.泉南郡熊取町小4女児誘拐事件

2003年5月20日、社会科見学の帰り、同級生3人と別れたあとに行方をくらましました。

経過など

2003年6月19日、約2900人捜査員により一斉捜査されましたが、有力な手掛かりは得られませんでした。

状況や目撃証言から、何者かに自動車(白いクラウン)で連れ去られたとみられています。

のちに、この件で、女児の父親に対し、とある男女が詐欺事件(総額約7,000万円)を働いています。2008年12月6日に逮捕されました。

また2011年2月4日には、ネット掲示板で誹謗中傷した男が名誉棄損で逮捕されています。

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実話3.室蘭女子高生失踪事件

2001年3月6日、女子学生は、アルバイト先のパン屋に行くと告げたまま、行方をくらましました。

彼女は、中学時代にファン倶楽部があったほど人気者だったとのことです。

経過など

失踪前、女子学生が“いたずら電話”が多いと悩んでいたことや、当日の状況から、事件性が強いとみなされました。

延べ14300人の捜査員が導入されましたが、未解決のままです。

この件で、女子学生のバイト先であるパン屋のオーナーに疑いの目を向けられ、心無い言葉を投げかけられました。
その背景には、事実無根の報道があったといいます。

そのためパン屋の売り上げは減少し、閉店をやむ無くされました。

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映画『ミッシング』と元ネタとされる実話の共通点

マスコミの報道陣が一軒家に押しかけている

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1.懸命な捜索活動

いずれの事件でも、被害者家族による、SNSや街頭での呼び掛け・看板を立てたり大量のチラシを刷って配布など、懸命な捜索活動が行われています。

2.車の目撃証言のみ・犯人が特定されない恐ろしさ

犯人が特定されず、未解決のままです。

犯人がいた場合、平然と社会に潜伏していることになります。

犯人は裁かれず、別の子をターゲットにして犯罪を繰り返すかもしれないという恐ろしさがあります。

また、無実の人(被害者家族)にも疑いがかけられる場合もあります。

3.メディアの報道と世間の反応

メディアの炎上商法による報道が、誤解を招くことがあります。その結果、当事者は深い傷を追います。

映画では、それでもメディアの力に頼るしかない母親の苦悩が描かれています。

4.誹謗中傷などの二次的被害

日本はインターネットが普及しており、二次的被害が発生しやすい環境です。

  • 「いたずら電話」
  • 「詐欺」(捜索費・占いなど)
  • 「誹謗中傷」

いずれも、精神的に弱っているところに追い打ちをかける卑劣な行為です。

最終的に、被害者家族たちは、根拠のない誹謗中傷を受けたとして、名誉毀損の罪で刑事告訴しています。

気になるブログ

映画『ミッシング』(石原さとみ主演)について「最後の女の子は誰?・ラストの意味は?・犯人の正体は?・娘は見つかるのか?」…

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映画『ミッシング』(日本)の作品情報・ストーリー

作品名『ミッシング』
公開日2024年5月17日
制作国日本
上映時間119分
(1時間59分)
監督吉田恵輔
主演石原さとみ
(映画『ミッシング』概要)

とある街で起きた幼女の失踪事件。
あらゆる手を尽くすも、見つからないまま3ヶ月が過ぎていた。

娘・美羽の帰りを待ち続けるも少しずつ世間の関心が薄れていくことに焦る母・沙織里は、夫・豊との温度差から、夫婦喧嘩が絶えない。唯一取材を続けてくれる地元テレビ局の記者・砂田を頼る日々だった。

そんな中、娘の失踪時に沙織里が推しのアイドルのライブに足を運んでいたことが知られると、ネット上で“育児放棄の母”と誹謗中傷の標的となってしまう。

世の中に溢れる欺瞞や好奇の目に晒され続けたことで沙織里の言動は次第に過剰になり、いつしかメディアが求める“悲劇の母”を演じてしまうほど、心を失くしていく。

一方、砂田には局上層部の意向で視聴率獲得の為に、沙織里や、沙織里の弟・圭吾に対する世間の関心を煽るような取材の指示が下ってしまう。

それでも沙織里は「ただただ、娘に会いたい」という一心で、世の中にすがり続ける。

その先にある、光に—

引用元:映画『ミッシング』公式サイト((https://wwws.warnerbros.co.jp/missing/)

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映画『ミッシング』元ネタ・日本の実話についてまとめ

本記事では、日本映画『ミッシング』の元ネタなど実話性についてまとめてみました。

映画の内容に近い元ネタ(実話)として幾つか例にあげ、共通点をご紹介しました。

  1. 山梨キャンプ場女児失踪事件
  2. 泉南郡熊取町小4女児誘拐事件
  3. 室蘭女子高生失踪事件

ネットリテラシーの向上はもちろんのこと、このような事件がなくなることを願うばかりです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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