『トップガン』ジェット後流はわざと?グースの死因とアイスマンの疑惑を考察

なぜ、愛すべき相棒グースは死ななければならなかったのか。

「グースの身になにが起こった?、アイスマンのせい?」

…映画『トップガン』公開から30年以上経った今も、グースの死因と経緯について理解できないという声が多いです。そして、ファンの一部から囁かれ続けている禁断の説があります。

――「ジェット後流は、アイスマンがわざと仕組んだものなの?」

劇中の挙動と、航空力学の視点から、グースの死に隠された真実を分かりやすく掘り下げます。

※本記事はネタバレが含まれます

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主要キャラクターの立ち位置:事故の当事者たち

この事故の真相を解明する上で欠かせないのが、以下の3名です。

  • マーヴェリック(トム・クルーズ)
    • 天才的だが無鉄砲な主人公。
    • 事故当時、グースとペアだった。
  • グース(アンソニー・エドワーズ)
    • マーヴェリックを支え続けた、かけがえのない相棒。
    • アイスマンの機体の排気流(ジェット後流)に巻き込まれ、犠牲となった。
  • アイスマン役(ヴァル・キルマー)
    • 冷静沈着。マーヴェリックを敵視している最大のライバル。
    • 事故の引き金となる「急旋回」を行った張本人。

なぜ死んだ?グースの死因「ジェット後流」をおさらい

バーでピアノを弾いているグースのイラスト

グースの死因は「ジェット後流に巻き込まれたことによる事故」です。

もっと砕いていうと、「アイスマンのジェット後流に巻き込まれ、脱出時にキャノピー(コックピットを覆う窓)が正しく排除されず、頭を強打してしまった」ことにより死に至りました。

さらに、本作のノベライズを参照すると、グースは頭を強打したことで首の骨を折ってしまったことが判明しています。

ジェット後流とは:エンジンが吐き出す強い風

飛行している戦闘機のジェット後流

ジェット後流とは、”エンジンが吐き出す強い風”のことです。

特に戦闘機などのジェットエンジンを持つ飛行機では、この風がとても強く、すぐ後ろや近くにいる他の機体をゆさぶったり、コースを乱したりする原因になります。

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アイスマンはわざと「ジェット後流」を引き起こしたの?【真相を解説】

結論からいうと、アイスマンがわざと事故を引き起こした可能性は、考察の余地がないほど「ゼロ」に等しいと言えます。

確かにグースの死因にはアイスマンの行動が一因していますが、それはあくまでマーヴェリックに対する強烈な競争心によるもので、決して意図した「殺意」や「工作」ではありません。


以下、具体的な理由を見ていきましょう。

1:ジェット後流は、アイスマンとマーヴェリックの競争心によって引き起こされた

ドッグファイトをしている二機の戦闘機の様子のイラスト

グースの死は、アイスマンとマーヴェリックの競争心によって引き起こされました。

主な経過は以下です。

  1. ドッグファイト(戦闘機どうしの空中戦)で、マーヴェリックとグースが搭乗している戦闘機F-14トムキャットが、アイスマン機と接近。
  2. 前を飛んでいたアイスマン機と、後ろを飛んでいたマーヴェリック機が、互いに敵機を「ロックオン」しようと譲らなかった。
  3. マーヴェリック機がジェット後流に巻き込まれる。
  4. マーヴェリック機の片方のエンジンが停止、スピン状態に陥る。(※F-14Aは左右のエンジンが離れた位置にあるため、スピンに陥りやすい構造となっている)
  5. マーヴェリックとグースは、墜落を免れるため、「射出座席(座席にロケットモーターが組み込まれている)」により脱出を試みる。
  6. 前部座席にいたマーヴェリックはうまく脱出できたが、後部座席のグースはキャノピーに激突。

これらのことから、グースの悲劇は、アイスマンとマーヴェリックの競争心が引き起こしたことが分ります。

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2:アイスマンの人柄

アイスマンはその名の通り冷静で、ルールを無視して自由に飛ぶマーヴェリックとは対極の位置にいるパイロットです。

アイスマンはトップガンで、主人公マーヴェリックのライバルに相応しい人物。そのような姑息な手段で、仲間の命の危険にさらすような真似はしないはずです。

3:グースの死は、むしろマーヴェリックに非がある

グースの死について、アイスマンのサポートに徹しなければならないマーヴェリックの高慢さに非がなかったとはいえません。

だからこそ、マーヴェリックは自身を責めることになるのです。

この事故はマーヴェリックが成長するためのターニングポイントとなっており、これまでの自分を振り返る機会になっています。

落ち込んでいるマーヴェリックのイラスト

作中では、「不運な事故」とされ、誰も責任を追及されていません。そのことが余計に彼を苦しめたともいえます。

以上のことから、“アイスマンの行動やマーヴェリックの不注意によって事故が引き起こされたのは事実事実だが、わざとジェット後流を引き起こしたわけではない”と言えます。

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グースの死は、実際に起こりえるのか【実例の紹介】

グースのように、緊急脱出時に死亡するケースは、実際に発生しています。

調べてみたところ、実例として、1992年10月17日の訓練飛行中、「F-15J戦闘機」の操縦士が、緊急脱出時にキャノピー衝突して殉職しています。

それを機に、キャノピーを粉砕するためのキャノピーブレイカーが装備されるようになったとのことです。

グースの死は実際に起こりえる事故です。

映画『トップガン』グースの死因についてネタバレ感想

「え?、グース死んだの?」

正直に言えば、初めて観た時、私はグースの死を「あまりにもあっけなく、インパクトに欠ける」と感じていました。

グースは優しくてマーヴェリックにとって空気のような存在でした。いち視聴者からすれば、キャラクターにパンチがなかったように思えることもひとつの要因かもしれません。

「グースの死因」をインパクトあるものにするならば、それこそアイスマンがわざと仕掛けた事故であったり、誰かを守るための自己犠牲などが思いつきますね。

しかし何度も振り返るうちに理解が深まり、グースの死因はなんて深みのあるものなんだろうという考えに変わりました。

この事故は、誰の悪意でもなく、ただ「若さゆえの過信」と「不運な確率」が重なって起きた悲劇。

だからこそ、この事故はマーヴェリックの心に消えない傷を刻み、36年後の続編『マーヴェリック』へと続くことになったのだと。

グースの死は、エンターテインメントを超えて、私たちの知らない世界を教えてくれる…今はそう感じています。


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【補足】『トップガン』の続編ではグースの息子が登場!

続編『トップガン マーヴェリック』は1986年に公開された映画『トップガン』の続編として2022年に公開されました。
トム・クルーズが再び主役のマーヴェリックを演じています。

物語は、彼が海軍のエリートパイロット養成学校「トップガン」に教官として戻るところから始まります。
マーヴェリックとグースの息子の関係に切り込んでいます。

まとめ:映画『トップガン』グースの死因やジェット後流について

本記事では映画『トップガン』のグース死因について考察・解説しました。

  • グースの死因:ジェット後流に巻き込まれ、脱出時にキャノピーに頭部を強打し、首が折れた。
  • アイスマンがわざとジェット後流に巻き込んだのか:わざとではない。

グースの死因や原因については、訓練中に発生した不幸な事故によるものだということが分かりました。

ご参考になりましたら幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。

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