映画『ペンギンハイウェイ』についてです。
『ペンギンハイウェイ』は、『雨を告げる漂流団地』で知られる石田祐康監督によるアニメーション映画作品です。2018年8月17日に公開されました。
カナダで開催されたファンタジア国際映画祭にて「今敏賞(最優秀アニメーション賞)」を受賞しています。
原作は、作家森見登美彦さんによる同名小説で「第31回日本SF大賞」を受賞しています。
これだけでも素晴らしい作品だということが分かりますが、一方で炎上もしています。
ということで本記事では、
「『ペンギンハイウェイ』が炎上ってなぜ?」
「気持ち悪いの?」
「どのシーンが気になるの?」
について女視点でまとめてみたいと思います。
もし気になるという方は、ぜひ参考までにご確認くださいませ。
【ペンギンハイウェイ】主な登場人物/キャスト
■お姉さん/蒼井優…歯科医院に勤めるお姉さん。謎が多い。
■ウチダ君/釘宮理恵…内気な少年。探検隊の一員。
■ハマモトさん/潘めぐみ…賢い少女。研究員の娘。探検隊の一員。
■スズキくん/福井美樹…クラスのガキ大将。
本作では映画『ペンギンハイウェイ』について考察しています。「お父さんは死亡しているのか・お姉さんの正体は・海とはなにか」…
【ペンギンハイウェイ】炎上!
主な炎上の原因は、主人公・アオヤマ君がおっぱいにご執心な点です。
本作は、おっぱいの描写が露骨です。
一度ご覧になった方ならお分かりかと思いますが、何度も「おっぱい」が取り上げられます。
調べてみたところ、ネット上には「性的消費」「女性軽視」「小学生の男の子がおっぱい語り気持ち悪い」「小学生男子を部屋に連れ込むの気持ち悪い」などの声がありました。
主人公が小学4年生だから、小学生向きだと思ったんだけど、そんなこともなかったみたい…
— わんわん (@bawbwww) November 17, 2022
こうしてみると、『クレヨンしんちゃん』て凄いですね!
【ペンギンハイウェイ】は気持ち悪い?女視点で感想レビュー!
まず初めに、作品自体は面白かったです。
引っ掛かりはそれなりにありましたが、個人的に本作は「楽しかった映画」にカウントされます。
筆者は、本作を「最高!」「気持ち悪い!」と感じた方々をそれぞれ批判する気持ちは毛頭ありません。
それらを踏まえて、どのようなシーンが気になったか、解説していきます。
以下、「気持ち悪い」と感じた点について正直に書いているため、
そういった感想を見て悲しくなる恐れのある方は、引き返すなどして身をお守りください。
- 冒頭からおっぱいシーン
- ケーキをおっぱいに例えるシーン
- 妹がいると分かったシーン
- アオヤマくんとハマモトさんが言い争うシーン
- スズキくんがハマモトさんのスカートの中を覗くシーン
- お姉さんが寝るシーン
1:冒頭からおっぱいシーン
冒頭からおっぱいの分析ノートが出てきます。
その時点で先行き不安になったけれど、もう少し見てみて正解でした。
何故なら、早い段階でペンギンの謎が出て来て、(あ、おっぱいがテーマじゃなくて、ちゃんと他にテーマのある作品なんだ!)と思えたからです。
女性は普段そこまで胸を意識しないので、ギャップで滅入ってしまいます。
が、他にテーマがあったので良かったです。
2:ケーキをおっぱいに例えるシーン
ケーキをおっぱいに例えるシーンです。
ペンギン・ハイウェイのおっぱいケーキ発見!!
— りる -Lir-🎲 (@Torenselica) August 27, 2018
新大宮にあるミ・ナーラ1階のケーキ屋さん「シェ・レカミエ」で売ってる
「とろけるソースのレアチーズ」
もうね、見た目がおっぱい
2個並んでる感じもおっぱい
きっとこれに違いねぇ、音速で予約した #ペンギン・ハイウェイ #ペンギンハイウェイ pic.twitter.com/lnVqwlOdTG
おっぱいケーキと例えたあとのケーキの断面図が赤くて、若干グロいのと痛々しいです。(おっぱいの話をしながら食べている)
この点についてはもう少し配慮があっても良さそうです。
どのケーキも美味しそうですね…!
3:妹がいると分かったシーン
アオヤマ君に妹がいるという事実を知り、やや気持ち悪くなりました。
「将来、大丈夫なのかな…」と。
何故なら、アオヤマ君がおっぱい星人だからです。
しかし、アオヤマ君が、
僕がしばしば考えてしまうのは、お姉さんのおっぱいだが、彼女のおっぱいは、母のおっぱいとは違うと感じる。
映画『ペンギン・ハイウェイ』
物体としては同じであるのに、僕という人間に与える印象が、なぜこんなにも違うのだろうか。
と前置きしていたことを思い出しました。
それなら血縁者だし問題ない、と思い直しました。
4:アオヤマくんとハマモトさんが言い争うシーン
アオヤマ君とハマモトさんが「研究を凍結すべきか否か」について、お姉さんを巡り言い争うシーンです。
アオヤマ:「フン!、アオヤマ君はおっぱいのことが好きだから、お姉さんのことが好きなんでしょう?!」
ハマモト:「僕はおっぱいが好きであることを認める。でもお姉さんを好きであることとは別だ!」
アオヤマ:「でもお姉さんにおっぱいが存在している!」
出展元:映画『ペンギン・ハイウェイ』
このシーンについては笑ってしまいました。
実際に真剣な議論の場で、こういうやり取りありそうですよね。
「別だ!」と言い切るアオヤマ君はカッコ良かったですし、
ムキになっているハマモトさんはかわいいです。
二人とも大人になっても討論する場面がありそうですね。
5:スズキくんがハマモトさんのスカートの中を覗くシーン
逃走中、ハマモトさんのスカートの中を、スズキくんが覗いて興奮するシーンです。
唐突で驚きました。
小学生の少女に対し、性的な描写がされているのが気持ち悪いです。
ハマモトさんや、似たような経験がある視聴者にとっては辛いシーンです。
6:お姉さんが寝るシーン
お姉さんが、小学生の子をひとり部屋に残して、だらしなく寝てしまうシーンです。
ペンギンエネルギーが足りなかったので仕方ないのですが、やや気持ち悪いと感じました。
一方で、アオヤマ君は、寝ているお姉さんの胸を触ろうとすることなく、
おへそが見えたときにも心配して毛布をかけてあげるところが健気でかわいいと思いました。
また、アオヤマ君の声が純粋でまっすぐで心地よいです。
調べてみたところ北香那(きたかな)さんという方でした。
映画『春画先生』『湖の女たち』に出演の女優さんです。
今回が初めての「声優オーディション」だったとのこと。今後声優のお仕事が増えていきそうですね。
個人的には、アオヤマくん・アオヤマくんのお父さん・ハマモトさんの声が好きでした!
【ペンギンハイウェイ】炎上・気持ち悪いのかについてまとめ
今回は、アニメ映画『ペンギンハイウェイ』は気持ち悪いのか?について女視点で感想・解説してみました。
総じて言えることは、本作はどちらかといえば、アオヤマ君のような「少年時代」を経験したであろう男性向け作品だということです。
それぞれ感じ方があって良いと思います。
筆者は女性ですが、それなりに楽しめました。
引っ掛かりはあったものの、良い部分が多かったからです。
おっぱいの露骨な描写に関しては、無ければそっちの方が良いというのは正直なところです。
が、作品のテーマのことを思うと、男の人からしたらあった方がいい描写だったのだろうと思います。
不思議なことが盛りだくさんで、「謎を描きたい!」という気持ちが伝わってくる作品でした。
ご参考になりましたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。