【映画考察】ビバリウムの子供の正体やトムの死因は?なぜ叫ぶ?カッコウの意味!

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今回は映画『ビバリウム』についての考察(2021)です
監督はロルガン・フィネガンさん、脚本はギャレット・シャンリーさんです。
アイルランド・デンマーク・ベルギーの3ヵ国で制作された合作です。

本作は、正体不明の子供と不気味な環境に振り回される若いカップルのお話です。
奇妙な展開から目が離せなくなるスリラー映画です。

本作を視聴後に、

「ビバリウムの子供の正体は?」
「子供は何故叫ぶの?」
「トムの死因は?」

これらの点について気になった、という方も多いのではないでしょうか。
ということで、本記事では映画『ビバリウム』の謎について考察していきたいと思います。

気になる方は、ぜひ最後までご覧くださいませ!

本記事ではネタバレを含みます。まだご覧になっていない方は、ご注意くださいませ。

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【ビバリウム】主な登場人物(キャスト)

ジェマ(イモージェン・プーツ)……主人公。
トム(ジェシー・アイジェンバーグ)……主人公の彼氏。
マーティン(ジョナサン・アリス)……不動産屋。
子供(セナン・ジョニングス)……ジェマとトムが育てることになった謎の子供。
青年(アイナ・ハードウィック)……子供が成長した姿。

【ビバリウム】ストーリー

ある日、若いカップルが、住宅街“Yonder(ヨンダー)”にある家を内見に訪れたことを切欠に、外の街へ出られなくなってしまう。“Yonder”から解放されるには、段ボールで届けられた「赤ちゃん」を育てる必要があると言われ――。

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【ビバリウム】ビバリウム・Yonderの意味は?

まずは単語の意味について確認しておきたいと思います。

  1. ビバリウム……映画のタイトル
  2. Yonder(ヨンダー)……映画に出てくる住宅街の名称

ビバリウム

“ビバリウム”は、動植物を育てる環境を指すそうです。

『ビバリウム』について、日本と海外では若干ニュアンスが違うようです。日本でいう“ビバリウム”は、一般家庭やお店などにあるような、植物など植えこんだ飼育用のケースを指すことが多いようです。

海外の方が規模が大きくなります。
本作に出てくるYonder(ヨンダー)も、ビバリウムの1つとなります。

Yonder(ヨンダー)

“Yonder(ヨンダー)”は、日本語で「向こう」という意味です。

劇中に出てくる“Yonder”は、同じ家が連なる集合住宅街です。不動産屋曰く「理想的な住宅」です。

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【ビバリウム】子供の正体について考察!

子供の正体は、地球外生命体(寄生型)だと思います。

住宅街“Yonder(ヨンダー)”はこの世のものとは思えない作りをしています。

また、子供が読む本は、地球上の文字ではありません。
そしてそれを教えているのはジェマでもトムでもありません。他の“誰か”です。

子供が“誰か”のモノマネしようとしたときに、喉が丸いコブのように膨らんで邪魔するシーンがあります。
恐らく本体はそれだと思います。

子供が“誰か”から貰ってきた本には、次のようなイラストが載っていました。

赤ちゃんを攫って(もしくはコピーして)、棲みついたのではないでしょうか。

ジェマとモノマネをしているのも「人間を学ぼう」としている姿勢にも見えます。家と雲が延々とコピーされているのも、それが不自然だということに気づいていないからです。

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【ビバリウム】子供は何故叫ぶのか考察!

冒頭に、カッコウに巣から突き落とされた鳥の雛2羽の亡骸が出てくるシーンがあります。

カッコウについて調べてみたところ、カッコウ科の鳥には托卵(たくらん)という習慣があるそうです。托卵とは、卵を他の種類の鳥の巣に卵を産み、育ててもらうというのです。托卵が成功すると、仮親の雛は犠牲になってしまうそうです。

カッコウは托卵した直後、仮親の気を逸らせるために「タカの鳴きまね」をして恐怖心を与えるらしいのです。

劇中、子供が耳障りな奇声で叫ぶ理由もそれに因んでいるのだと思います。
子供が叫ぶのは幼少期だけでしたよね。子供の喉に棲みついている“何か(正体)”から気を逸らすために、叫んでいたのかもしれません。

つまるところ、映画『ビバリウム』は、地球外生命体(宇宙人)が“托卵”を人間にしているという作品なのだと思います。

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【ビバリウム】トムの死因について考察!

トムの死因は、肺を患ったことだと思います。

土を掘る作業を長年繰り返したことにより、土壌に潜むとされる菌に感染したのだと思います。(レジオネラ属菌、MAC菌など)

死亡する前に、トムには「あまり食べれていない」「背中に紅い痣のようなものができている」「咳込んでいる」という症状が出ています。

これらは病気(非結核性抗酸菌症?)の症状なのでしょう。

トムは、穴の中に圧縮袋に入れられた遺体を見つけた後に、亡くなってしまいました。
死因となる病気が進行していたところ、「唯一の望み」を失い、気力をそがれたのでしょう。

その結果、ストレス、栄養失調が相まって、発熱と呼吸困難を引き起こしたと考察できます。

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【ビバリウム】感想!若いカップルの冷たさが気になる!

作品を通して若いカップルの冷たさが気になりました。
子供が可哀相で観ていられないシーンが多々ありました。

Yonder(ヨンダー)に閉じ込められたカップルは災難ですが、子供は赤ちゃんの時に届けられたので、子供の仕業でないのは確かです。
一番不安だったのは子供だったのではないでしょうか。

育てる間だけでも子供に「ママ」と呼ばせてあげても良いと思うのですが、ジェマは頑なに「ママじゃない」と言い張ります。

他にも、若いカップルと一緒に楽しく踊りだしたのに拒絶されてしまうシーン、車に閉じ込められてしまうシーンなどがありました。

またジェマとトムの間に、差ほど愛情が感じられない点も引っ掛かりました。

カップルによっては、こんな状況でも楽しさを見出していけそうな2人もいそうです。
2人の世界ではしゃぐ“バカップル”などもいるかもしれません。

何はともあれ、青年(子供が成長した姿)が切ったレシートNO.に8899とあったことから、ジェイとトムは8899回目の育ての親に選ばれたカップルだったのでしょう。

もしかしたら「マーティン」に優しく接してくれる「ママ」が現れたら、この悲劇は新しい展開を迎えるのかもしれません。(そうであってほしいです。)

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【ビバリウム】子供の正体(何故叫ぶのか)、トムの死因について考察まとめ

今回は映画『ビバリウム』について疑問に思ったことを考察してみました。

  • 子供の正体は?……地球外生命体(寄生型)
  • 子供は何故叫ぶの?……カッコウの性質に因んでいる
  • トムの死因は?……肺を患ったから

という結果となりました。

謎が多くて考察できる映画は楽しいですね。
ご参考になりましたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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