ディズニー映画『アラジン』についてです。
映画『アラジン』は日本で公開されて以来大人気のプリンセス映画です。(アニメ版:1992年11月、実写版:2019年6月)
特に映画実写版のジャスミン役を演じたナオミ・スコットさんは凄くかわいいですよね。
『魔法の絨毯』についても「かわいい!」という声が多いようです。
ということで、今回は「魔法の絨毯の正体」について気になったので調べてみることにしました。
あとは魔法の絨毯が気持ち悪い…という関連ワードも気になったので、同時に調べてみることにします。
ということで本記事では、
「『魔法の絨毯』の正体ってなに?」
「原作やモデルはある?」
「『魔法の絨毯』の気持ち悪い歌詞とは?」
について考察していきたいと思います。
もし魔法の絨毯の正体についてご興味のある方は、ぜひ最後までご覧くださいませ。
そもそも『魔法の絨毯』とは!
『魔法の絨毯』は世界共通認識の伝説上のアイテムです。
映画『アラジン』のオリジナルではありません。
『魔法の絨毯』は聖書から現代文学、ゲームコンテンツまで様々な作品に登場しています。
主な作品例(文学)の例は以下になります。
- 『魔法のザクロ/タルムード』
- 『空とぶじゅうたん/マーシャ・ブラウン』
- 『火の鳥と魔法のじゅうたん/イーディス・ネズビット』
- 『アブダラと空飛ぶ絨毯/ダイアナ・ウィン・ジョーンズ』 など
伝説上のアイテムということが分かりました。
例えば『ソロモンの指輪』のような架空アイテムだといえるでしょう。
魔法の絨毯の起源(誕生)は?
となると『魔法の絨毯』の起源(誕生)が気になりますよね。
調べてみたところ、最も古いとされているのは聖書のようです。
書物ケブラナガストによると、古代イスラエルのソロモン王は空飛ぶ乗り物を使っていたという記述があるようです。
古代イスラエルのソロモン王の魔法の絨毯は絹製で緑色の生地に金色の横糸が入っていたという記述がある。縦横60マイル(約90km)という巨大なものであり、王が絨毯に座ると風を捕まえて浮かび上がり、ダマスカスで朝食をとったあとにメディア(現在のイランやアフガニスタン)で夕食をとることができたという。ソロモン王は風を見事に操り目的地に向かい、時には魔法の絨毯をひと振りするだけで4万人もの人を死に至らしめた。また飛行中は鳥が絨毯の上空を飛び日差しからソロモン王を守ったという。
引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
【アラジン】『魔法の絨毯』の正体について考察!なぜ人のようなの?
結論からいうと、魔法の絨毯の正体は「感情豊かな空飛ぶ絨毯」です。
なぜ人のようかといえば原作「アラジンと魔法のランプ」に出てくる「魔法の指輪」がモデルになっているからと考えられます。
ディズニー公式による『魔法の絨毯』の説明は?
魔法の洞窟でアラジンと出会う、空飛ぶ絨毯
ジーニーとは古くからの付き合いで、自由にしてくれたアラジンについてくる。言葉は話せないが、感情豊かなボディランゲージでアラジンの恋や冒険をサポートしてくれる。
引用元:Disney公式サイト
※ディズニー映画『アラジン』シリーズは全部で四篇(『アラジン』アニメ版、実写版、『アラジンジェファーの逆襲』『アラジン盗賊王の伝説』)出ています。
が、いずれも『魔法の絨毯』について、それ以上言及するシーンはありません。
ディズニー映画『アラジン』の原作に「魔法の絨毯」は出てこない!
原作は『アラジンと魔法のランプ』です。
しかし、原作には「魔法の絨毯」は出てきません。
因みに、原作『アラジンと魔法のランプ』は、『アラビアン・ナイト(千夜一夜物語)』の中の1つの物語です。
大臣の娘でお妃になったシェヘラザードが、王さまに千一夜続ける物語。
王様は、不貞を働いた妃を処刑して以降、若い女と一夜を共にするたびに死刑にしていった。
そこで夜伽相手に名乗りでたシェヘラザードは、寝物語を気になるところで区切り、王様に処刑されないように仕向けた。
千夜を迎える頃、王は悪習を改めたという。
つまり、シェヘラザードが語った寝物語のうちの1つに『アラジンと魔法のランプ』が含まれているというわけですね。
『魔法の絨毯』は『魔法の指輪』の代わり?
ディズニー映画にはなく、原作にだけ登場するもの。それが『魔法の指輪』です。
『魔法の指輪』とは?
『魔法の指輪』を簡単に説明すると『魔法のランプ』の劣化版です。
『魔法の指輪』を擦ると「魔法の指輪の小さな魔神(精)」が出てきて、主人の願いを叶えようとします。
ただし「ランプの魔人(精)」のような強烈な力は持っていません。
魔法の指輪が活躍するシーンや特徴は以下になります。
- 洞窟の中でアラジンを助ける
- アラジンを運ぶ(空を飛ぶ)ことができる
- 力は、ランプの魔人(精)>指輪の魔人(精)
ディズニー映画『アラジン』ではこれらの役割を賄っているのが『魔法の絨毯』です。
なぜ魔法の絨毯が人のように動くデザインになったのかといえば、「魔法の指輪の魔人」が由来していると考察することができますね。
本記事では、ディズニー映画『アラジン』実写版について「キャスト・伝えたいこと・登場人物のその後」について考察しご紹介して…
なぜ「魔法の絨毯」にしたのか考察してみる!
ややこしいから
「ややこしいから」というのは大きいと思います。
例えば、『ランプの魔人・ジーニー』は、自由に巨人になったり小人になったりコミカルな動きがとても魅力です。
仮にもし『指輪の小さな魔人』が存在していたとしたら、ジーニーが小人になった際に「あれ、どっち?」という視聴者の混乱は招くでしょう。
猿のバブーにオウムもいます、マスコットキャラはもう十分でしょう。
仮に魔人たちのデザインをずらしたとしても、ややこしいことには変わりなさそうです。
ディズニー映画の『魔法の絨毯』と他の作品に出てくる『魔法の絨毯』の大きな違いは、「人間のように感情豊か」なところです。
これらが幸いし、視聴者からは「かわいい!」という声があがり、人気キャラクターとなりました!
絵が美しいから
「絵が美しいから」というのもありそうです。
アラジンとジャスミンが夜空を飛ぶシーンは、幻想的かつロマンチックですよね。
映画『アラジン』の主題歌「A Whole New World」を歌うシーンでもあることから、人気シーンのひとつです。
仮にもし『指輪の魔人』ふたりを飛ばしていたら、どうしても二人の甘い雰囲気を邪魔をしてしまいます。
魔法の絨毯であれば「2人きり」という雰囲気を崩すことなく、よりロマンチックさを演出することができますね。
さらに、『魔法の絨毯』はオリジナルではなく共通認識の伝承アイテムなので、視聴者にとって難しさがありません。
本記事では、ディズニー映画『アラジン』実写版について「キャスト・伝えたいこと・登場人物のその後」について考察しご紹介して…
【アラジン】『魔法の絨毯』歌詞が気持ち悪い!の声多数。何故?
調べてみたところ、映画『アラジン』の楽曲ではなく、歌手・川崎鷹也さんの楽曲『魔法の絨毯』の歌詞ということが分かりました。
なるほど、映画『アラジン』の登場人物の名前(アラジン・ジーニー)が出てくるのみで、直接は関係がなかったのですね。
「ディズニー映画『アラジン』の楽曲に気持ち悪い歌詞がある」と勘違いしていました!
因みに、「気持ち悪い」と話題になっている歌詞の例は以下になります。
(※ご興味ない方は、お飛ばしください)
アラジンのように魔法の絨毯に乗って
引用元:魔法の絨毯│川崎鷹也
迎えに行くよ 魔法は使えないけど
お金もないし力もないし
地位も名誉もないけど
君のこと離したくないんだ
歌詞を一見すると、確かに「ストーカー」「気持ち悪い」という印象を与えるのかもしれません。
若くして(高校3年生の頃)には「音楽で生きていく」と決め、卒業後に上京、夢に向かって一生懸命に音楽活動をされてきました。
「なにもなくない人」がこんなことを想い歌うからこそ、謙虚さや包容力、ロマンチックさが溢れているのではないでしょうか?
実はこの曲は、川崎鷹也さんが今の奥さんに向けたプロポーズの曲だそうです。
奥さんのハートをバッチリ射止めた素敵な楽曲だということが分かりますね。
【アラジン】魔法の絨毯の正体について考察まとめ
今回は映画『アラジン』について魔法の絨毯の正体などについて考察してみました。
- 魔法の絨毯の正体…空飛ぶ絨毯。『魔法の指輪』がモデルとなっていると考えられる。
- 映画『アラジン』の原作…『アラジンと魔法のランプ』
- 歌詞が気持ち悪い?…映画『アラジン』には直接関わりがなく、歌手・川崎鷹也さんの楽曲『魔法の指輪』の歌詞。
という結果となりました。
ジーニーしかり、魔法の絨毯はなくてはならない存在です。
映画『アラジン』はアニメ版・実写版ともにキャラクターがとても魅力的な作品ですね。
ご参考になりましたら幸いです。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。