映画『FALL(フォール)』について。
本作は、アクションに定評があるスコット・マン監督が贈るサバイバルスリラーです。
主演はグレイス・キャロライン・カリー、友人役はヴァージニア・ガードナーです。
制作費300万ドルに対し、興行収入2,000万ドル以上の大ヒットを記録しました!
“高所恐怖症の方は要注意”――と話題の作品です。
- 映画『FALL(フォール)』は実話?
- 鉄棟は実在する?モデルは?
- ロケ地や舞台裏エピソードは?
など気になるところですよね。
わたしも興味があって色々調べましたので、本記事でご紹介したいと思います。
ぜひご覧くださいませ。
映画『FALL(フォール)』の作品情報
作品名 | 『FALL(フォール)』 |
---|---|
公開日 | アメリカ:2022/8/12 日本:2023/2/3 |
制作国 | アメリカ |
製作費 | 3,000,000ドル |
上映時間 | 107分(1時間47分) |
監督 | スコット・マン |
制作スタッフ | ジョナサン・フランク、ロマン・ヴィアリ、ジョン・ロング、ダン・アスマ、ティム・デスピックほか |
キャスト | グレイス・キャロライン・カリー、ヴァージニア・ガードナー、メイソン・グッディング、ジェフリー・ディーン・モーガンほか |
映画『FALL(フォール)』は実話ではない
映画『FALL(フォール)』は実話ではありません。フィクションです。
作品が作られた経緯はというと、スコット・マン監督が、前作『ファイナル・スコア(2018)』の撮影中に思いついたアイディアだそうです。
実はスコット・マン監督は高所恐怖症なのだそうです。カメラが回っていないときにスタジアムの屋上で、みんなで「高所恐怖」について興味深い話をたのだといいます。
どのくらい苦手かというと、例えば、ドキュメンタリー映画『フリーソロ』(安全装置を一切使わないクライミング)を観賞するのも辛かったそう。
そんな彼が「高所恐怖」を掘り下げたからこそ、「実話なのか?」と疑問が出るほどの臨場感ある素晴らしい仕上がりになったのかもしれませんね。
映画『FALL(フォール)』に似た実話はある?
映画『FALL(フォール)』に似た実話としては、「放送塔に人が取り残される事例が起きることはある」ようです。
――が、通常は迅速に解決されるそうです。さらに2000フィートより低い高さで起きる傾向のようです。
また、のちにご紹介する鉄塔(B67テレビ塔)のモデルとなった「KXTV/KOVRタワーは、ベースジャンパーたちが不法侵入して登っては降りていく塔」という共通点があります。
つまり、ベッキーとハンターもその仲間入りということになりますね。
『FALL(フォール)』で登場する鉄塔(B67テレビ塔)のモデルが実在!

鉄塔(B67テレビ塔)のモデルは実在します。
KXTV/KOVRタワー(サクラメント ジョイント ベンチャー タワー)といわれており、廃墟となっています。
鉄塔の情報は以下になります。
- 2000年に建設された支線式電波塔
- カリフォルニア州ウォルナット・グローブに位置している
- 高さ2,049フィート(625メートル/エッフェル塔のほぼ2倍の高さ)
- カリフォルニア州で1番目に高い塔
関連記事:映画『FALLフォール』どうやって助かった?ハンター死亡いつ?考察・伏線
映画『FALL(フォール)』のロケ地は「カリフォルニア州のシャドー・マウンテンズ」

ロケ地は、「アメリカ合衆国カリフォルニア州モハーベ砂漠のシャドー・マウンテンズ」の崖の頂上です。
2020年、ちょうどコロナ渦のなかでの撮影でしたので、出かけられることが嬉しかったそうです。
映画『FALL(フォール)』の撮影中に起きた実話エピソード【舞台裏】
崖の上に仮説の鉄塔セットを建てた!
撮影方法は、崖の頂上に「棟の頂上部分」を建てて撮影されたそうです。
2,000フィート(609.6メートル)の崖に100フィート(304.8メートル)の塔のセット立てることで、映像に高さを出す工夫がされたのです。
例えば日本の建造物でいうと、
大阪の「あべのハルカス」が300メートル(60階!)、「東京タワー」が333メートルです。
感覚が掴めましたでしょうか?
鉄塔(B67テレビ塔)の建設者たちが実際に建てた!
因みに、実際に鉄塔(B67テレビ塔)を担当した会社の人たちが建設してくれたそうですよ。
さらに、彼女たちの安全装置を担当したのは、映画『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』ドバイのシーンを担当した素晴らしいチームだったそうです。
豪華ですね。
これにより制作費がぐんと抑えられたそうです。
また、一部CGIを駆使しています。
関連記事:映画『FALLフォール』どうやって助かった?ハンター死亡いつ?考察・伏線
「Fワード」炸裂!

撮影現場で「Fワード」が炸裂した経緯をご紹介します。
グレイス・キャロライン・カリー(ベッキー)とヴァージニア・ガードナー(ハンター)は高所恐怖症ではありませんでした。それでも怖かったといいます。
何故なら100フィート(304.8メートル)の高さがありますし、風が吹くと塔が揺れるからです。
撮影中、雨・嵐・雷に見舞われ、セットの飾りが溶け、一部は吹き飛んでしまったそう。さらに羽アリの群れが続き、駆除が大変だったそうです。
彼女たちは、自らの意思でスタントなしで撮影したといいます。手には水膨れができてしまったそう。
その結果、壮絶なアクションシーンのなかで、Fワードが36個も出てしまったそう!
※Fワード……Fで始まる下品な罵り言葉。
このままだとR指定になってしまいます。困りました。
何故なら、お客さんが限定されてしまうため興行収入に響いてしまうからです。
かといって、撮り直すとなると莫大な費用がかかります。
……ということで、テクノロジーの力で新しいセリフに置き換えたそうです。
(例:「fucks」を「freaking」などに変更しました。)
その結果、公開前にPG-13(=保護者の厳重な注意が必要)の評価に改められました。
その結果、映画『FALL(フォール)』は大ヒットとなりました!
映画『FALL(フォール)』シリーズ化決定!続編
2023年3月、映画『FALL(フォール)』のシリーズ化が発表!!
同監督にて、2本の続編を撮影予定です。2作目(続編)は2024年6月から撮影予定です。
続編が決定した理由としては、「動画配信サービス『Netflix(ネットフリックス)』で反響があったから」とのことです。
またあのスリルを味わえるのかと思うと、とても楽しみですね。
映画『FALLフォール』で「ベッキーはどうやって助かった?」「ハンター死亡したの?いつ?」「なぜ救助シーンがカットされた…
映画『FALL(フォール)』は実話?鉄塔は実在する?などまとめ
今回は映画『FALL(フォール)』についてまとめてみました。
- 映画『FALL(フォール)』は実話?……実話ではない。フィクション。
- 映画『FALL(フォール)』の鉄塔(B67テレビ塔)は実在する?……実在する。KXTV/KOVRタワー(サクラメント ジョイント ベンチャー タワー)。
- ロケ地はどこ?……アメリカ合衆国カリフォルニア州モハーベ砂漠のシャドー・マウンテンズ
- 舞台裏エピソード……2000フィートの崖の上に高さ100フィートの塔の頂上部分を建設した。途中、自然災害に見舞われながら、女優たちはスタントなしで撮影。Fワードが36個も飛び出して、テクノロジーの力であとから修正した。
このような悲劇が実話とならないよう、日ごろから気をつけて生活したいものですね。
以上となります。ご参考になりましたら幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。