映画『ソウルフルワールド』についてです。
『ソウルフルワールド』はピクサーの長編映画で、第93回アカデミー賞「長編アニメーション賞」「作曲賞」の2部門を受賞しています。
素晴らしい作品ですが、本作には「怖い!」というコメントも集まっているようです。
一体なぜでしょうか?、気になるところですよね。
ということで本記事では、
- 『ソウルフルワールド』が怖いと言われる理由
- 筆者の感想レビュー
についてまとめていきたいと思います。
もし『ソウルフルワールド』についてご興味のある方は、ぜひ最後までご覧くださいませ。
【ソウルフルワールド】主な登場人物/声優
■22番/川栄李奈…生まれる前のソウル。問題児。
■ムーンウインド/福田転球…ゾーンに入ることでジョーたちを導く。
■カウンセラー・ジェリー/北西純子、多田野曜平、後藤敦、仲野裕、森夏姫…ソウルたちのカウンセラー。
■テリー/梅田貴公美…ソウルを数えるのが仕事。
【ソウルフルワールド】ストーリー
ニューヨークでジャズ・ミュージシャンを夢見る音楽教師ジョーは、夢が叶う直前にマンホールに落下してしまう…。彼が迷い込んだのは、ソウル<魂>たちが地上に生まれる前に「どんな自分になるか」を決める世界だった!そこでジョーが出会ったのは、やりたいことを見つけられず、“人間に生まれたくない”と何百年もソウルの世界に留まっている“22番”と呼ばれるソウル。夢のために地上での人生を取り戻したいジョーは22番に協力を求めるが…奇跡の大冒険を繰り広げる二人が、最後に見つけた<人生のきらめき>とは…?
引用元:Disney
【ソウルフルワールド】怖い!と言われている理由
ネット上の声や、筆者の意見をまとめると、本作が「怖い」と言われている主な理由は以下の2点となります。
- 死後の世界観が怖い!
- 職員などカウンセラーの様子が怖い!
1:死後の世界観が怖い!
まずは、死後の世界観が怖いという意見があるようです。
ソウルフルワールドに出てくる魂だけの世界の、あの『柔らかくて穏やかだけど気持ち悪くて怖い』感じ、本当に好き
— いかさん(低浮上) (@BIWAHAGOROMO) March 30, 2022
壁打ち
— ゐーぬ (@pqcqb6ritk) January 19, 2021
ソウルフルワールド感想
最初は冴えない男がマンホールに入って死ぬっていうかんじなんだけど、死の概念?が白い光にジュってバグ起こして消えてくのがすごい死という感じがして怖いような気がした。でも静かなんだよね。
そのあとなんやかんやで22番と会うが22番はなんでも理解してしまう
人は、生きている間に死後の世界を知ることはできません。
本作を視聴することで、死を意識する切っ掛けになりますし、もしかしたら死後はこういう世界なのかも…と想像すると怖いですよね。
「シュミレーション仮説」とは、人類が本当はシュミレーションのなかで生活しているという考えです。英国オックスフォード大学のニック・ボストロム教授初め、数々の科学者たちが唱えています。
光の中に死者のソウルが謎の光に包まれていく際に、ビリッという音はまるでコンピューターのノイズのようでもあります。
もし私たちもそのように消える存在なのかと考えると…やはり怖いです。
2:職員などカウンセラーの様子が怖い!
職員やカウンセラーなど、生前の世界の描写が怖いという意見があります。
やはり、未知の世界には畏怖の念を抱かざるを得ません。
「わたしを離さないで」とかソウルフルワールドとか容赦ない感の職員たち怖い。「わたしを離さないで」もトラウマ級。
— Sleepysleepy (@Planet0514) September 24, 2022
ソウルフルワールド、怖いっていう感想がほとんど見当たらなかったんだけどめちゃくちゃ怖いなっていうかある意味残酷な映画だと個人的には感じてるんですが共感できる方いませんか????
— くろにゃんこ (@milkchoco1122) January 19, 2021
ジェリー・カウンセラーたちは仕事しか見ていない印象を受けますね。
名前が同じなのも、またなんともいえません。
「誰ですか?」とジョーに聞かれた際に、「宇宙のあらゆる場を量子化し、ひとつにした存在です。ニンゲンの小さな頭でも理解できる形で」というジェリーには、下に見ている感があります。「だんまりきつね」もしかり。
大きな手のひらで、ペアになったばかりのメンターとソウルをサッサとドアの向こうに追いやるシーンも優しさが感じられません。
筆者が怖いと思ったのは、「生まれる前から個性が決まっている」点です。
夢もないと思いました。
もし自分の人生が展示会になったらと想像すると、それも怖いです。
本記事では映画『ソウルフルワールド』について考察しています。「主な登場人物(声優)・最後のセリフ・煌めきや人生の意味・何…
【ソウルフルワールド】ネタバレ感想レビュー
終わり方にイチモツ「ハッピーエンド…?」
最初、死後の世界にきたときにあんなに嫌がっていたジョー。
最後には、冒頭に現れたソウルたちと同じ満足した表情で光に向かっていく(死を迎え入れる)シーンに感動を覚えました。
地上では、ジョーはパッとしない音楽教師だったかもしれません。
ですが、歴代の偉人たちよりも立派にメンターを務めました。22番に生きる準備を与えたのです。
ジョーは心残りもなくしましたし真理を見つけました。
ハッピーエンドです。
思わず「お疲れさまでした」と声をかけてあげたくなりました。
…しかし突然、背後に現れたジェリーから「チャンスをあげる」と言われます。
「チャンスをあげる」と言われると、まるで「生きる目的があり、まだ果たしていない」かのような印象を受けます。
ジョーはさほど喜んでいるようには見えませんでした。
これまでカウンセラー・ジェリーたちは仕事を全うする存在でした。
ある意味「死」は救いだと思いますし、彼らがそちらをヨシとする展開には違和感でした。
私情で動くカウンセラーたちが、グッと人間よりに見えた瞬間でした。
そのまま亡くなっていたほうが綺麗というか、個人的には好みでした。
子供から見たハッピーエンド!
本作はディズニー映画ですので、多くの親子たちが鑑賞するでしょう。
本作は大人向けの内容で、幼い子が観たら、前述したように「怖い!」となりそうです。
そのことを踏まえた上であの終わり方だったのかなと思います。
筆者は小学生の頃、親が亡くなることを想像して泣いたことがあります。
親は全く怖がっていなかったことが印象的です。(一般的に親が先に亡くなることは理解していたため)
大人になったいま、私も死を怖いと感じることはさほどありません。
むしろ生や死後について考えることは興味深いです。
子供は22番に自己投影し、大人はジョーに自己投影する人が多いでしょう。
幼い子たちにとって、生きるということは希望で、死は恐怖です。
子供たちは「ジョーにも生きてほしい!」と応援しながら視聴するでしょう。
序盤~中盤はやや大人向けな内容になっていますから、最後は子供たちにとっての大逆転(ハッピーエンド)を意識したラストだったのかもしれません。
総合的に楽しかったです!
【ソウルフルワールド】怖い理由&感想レビューについてまとめ
今回はディズニー&ピクサー映画『ソウルフルワールド』が怖いと言われる理由と感想レビューについてまとめてみました。
- 「怖い」と言われる理由…死や死後の世界を描写しているから・カウンセリングや職員(ジェリー)が怖い。
- 感想レビュー…楽しかった。終わり方にイチモツ。
という結果になりました。
ご参考になりましたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。