ジブリ映画『猫の恩返し』についてです。
本作は2002年7月20日に公開され、興行収入64.8億円を記録しました。
ジブリの中でも人気のある作品です。
本作についてネット上では、
「伝えたいことは?」
について気になっている方が多いようです。
「ジブリじゃないの?原作は?」についてもまとめていきますので、
もし『猫の恩返し』についてご興味ある方は、ぜひ最後までご覧くださいませ。
【猫の恩返し】あらすじ・ストーリー
ごく普通の女子高校生ハル。学校には遅刻するし、ゴミ箱の中身をぶちまける大失態。おまけに、憧れの男の子が別の女の子といい感じで2ショットになっているのを目撃してしまい、すっかり落ち込んでいた。そんなハルは、たまたまトラックにひかれそうになった1匹の猫を助けた。しかし、その猫が実は”猫の国”の王子ルーンだったことから、ハルはお礼として猫の国へと招待される。そこでハルは猫たちから盛大な歓迎を受け、いつしか”つらい現実より、猫になって楽しく生きたい”と願うようになる。と、そこへ猫の男爵バロンが現われるのだった。
ジブリ映画『猫の恩返し』
【猫の恩返し】主な登場人物/キャスト
■吉岡ハル/池脇千鶴
…主人公。高校生の少女。明るくてお人よし。とある猫を助けたことでハプニングに見舞われる。
■バロン/袴田吉彦
…『猫の事務所』の所長。男爵猫。元はアンティークの置物で、魂が宿った。ハルに協力する。
■ムタ/渡辺哲
…十字街にいる大きな猫。「ブタ」と呼び間違えられると憤慨する。ハルの協力者。
■猫王/丹波哲郎
…「猫の国」を治める王様。
■ユキ/前田亜季
…幼い頃にハルに助けられた白い猫。猫の国の城で給仕している。美人。
■ルーン/山田孝之
…「猫の国」の王子。クッキーを買いに街に出ていたところ、トラックに轢かれそうそうなり、ハルに助けられる。
■ひろみ/佐藤仁美
…ハルのお友達。ショートカットでサバサバしている。ラクロス部。
■トト/斉藤洋介
…ガーゴイルのカラス。ムタとよく喧嘩をしている。ハルの協力者。
【猫の恩返し】伝えたいことは?考察
伝えたいこと1.自分を見失わずに生きる
自分を見失わずに生きることを伝えたいのだと思います。
本作には、幾度となく「自分の時間を生きる」というワードが出てきます。
直接的な意味としては「猫の国の住人ではなく、人の世界の住人として生きる」となりますが、
伝えたいこととしては、自分の時間を生きる=自分を見失わないというメッセージのように思います。
例えば作中で、ハルは“猫の生活も悪くないかも”と思えば猫の姿に近づき、
“元の世界で生きたい”と願い行動すれば人の姿に戻りました。
人の場合はそう顕著に姿には表れませんが、普段の生活によっては別人のように見えてしまうことでしょう。
伝えたいこと2.全ての経験に意味がある
全ての経験に意味があるということを伝えたいのだと思います。
作中で、ハルは、ハプニングに見舞われたのは“余計なお節介しちゃったからだ”…と落ち込みますが、
途中で思い直します。
私、間違ってなんかいなかった。猫を助けたことも。迷って苦しんだことも。みんな大切な自分の時間だったんだ…!
出典元:映画『猫の恩返し』│STUDIO GHIBLI
苦悩も悲しみも、人を成長させるのに大切な経験です。
無駄だと思っていたことも、知らずのうちに糧となっています。
例えば、冒頭で、ハルは朝ギリギリまで寝ている子でした。部屋の中も散らかっていました。
しかしラストには、早起きしてお料理作って新聞を読んで……ハプニングを経て、素敵な女性に成長していましたね。
本記事ではジブリ映画『猫の恩返し』について、原作との違い4選・ユキちゃん死んでる説についてまとめてご紹介しています。…
【猫の恩返し】ジブリじゃないの?
猫の恩返しはジブリ映画です。
原作を先に読んだファンからすれば「ジブリなの?」と気になるところかもしれません。
さらに、気になる理由としては、
- イラストのタッチが定番のジブリイラストとは違う
- 原作者が漫画家・柊あおいさん
という点が挙げられます。
筆者自身も柊あおいさんの読者だったので、柊あおいさんの漫画がジブリ映画になっているのは、少し不思議な感じがします。
【猫の恩返し】原作は?
原作は、漫画『バロン 猫の男爵(柊あおい作)』です。
漫画家・柊あおいさんは、ジブリ映画『耳をすませば』の原作者でもありますね。
『バロン 猫の男爵(2002年3月)』は、宮崎駿さんから依頼されて書き上げたものだそうです。
因みに、映画『耳を澄ませば』に登場する
- バロン
- ムタ(ルーン)
- 地球屋
を使って原作を描いてほしいという条件があったそうです。
映画『猫の恩返し』は、映画『耳を澄ませば』の主人公・月島雫の物語という設定です。
(月島雫は、小説を書くことに挑戦している女の子です。)
実際にバロンやムタが喋って動かないのかと思うと、少し寂しいような気がしますね。
いずれも、とても素敵な作品だと思います。
本記事ではジブリ映画『猫の恩返し』について、原作との違い4選・ユキちゃん死んでる説についてまとめてご紹介しています。…
【猫の恩返し】伝えたいこと・原作についてまとめ
今回はジブリ映画『猫の恩返し』についてまとめてみました。
- 伝えたいことは?…自分を見失わずに生きること・全ての経験に意味があるということ
- ジブリじゃないの?…ジブリ映画
- 原作は?…『バロン 猫の男爵(柊あおい作)』
という結果になりました。
ご参考になりましたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。